ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

僕は弱いから。 ( No.7 )
日時: 2010/11/01 23:44
名前: 詩音 ◆iSY4c59rlo (ID: Jgqeoa.s)

4.


走る、走る。
僕は怖くて怖くて、泣きそうになりながら走る。

「やだ。やだ。」

後ろから、君が追ってくる。

「殺さないで。」
「殺さなきゃいけない。」
「何故殺すの。」
「言っただろ?君は失敗作だと。不良品だと。」
「失敗作は何故死ななきゃいけないの。」
「邪魔だからだ。」
「僕は君にとってどんな存在なの。」
「ゴキブリ以下、だ。」
「僕は虫じゃない。ロボットだ。」

僕は全速力で走った。