ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: この世界を永遠の物に…… ( No.5 )
日時: 2009/10/25 19:56
名前: あっち ◆JEhW0nJ.FE (ID: Mgo.shQL)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12027

何となく番外編

*番外編 —天国—

……ん? 何だ、このふわふわした感じは。あまりにも居心地が良すぎて、まるで天国に居る様な居心地だ。目を開けて見ると、其処は天国の様な空間だった。と言うか、天国だった。何故、俺は天国に居るんだ!? 俺は殺されても無いし轢かれても無いのに。

「こんにちわー!」

俺は知らない子供達に急にこんにちわと言われて戸惑ったが、返答をしないのは可哀想だ。でも、普段の様に無愛想にと言う訳にもいかない。と言う訳でとりあえず俺は人前ではあまり愛想良くしないが、愛想良くする事にした。後、ついでに何処に住んでいるかも聞く事に。

「こんにちわ。君達は何処に住んでいるのかな?」
「天国吉見町1-4美晴マンション101号室に住んでるよ!」

何処に住んでいるかだけで其処まで言うか? 美晴マンション101号室だけなら解るが、住所を全部言うとは……驚くな、これは。
子供が言った住所の事を内心で指摘していた。
すると、俺の真下から声がしてきた。

「どうしたの?お兄ちゃん、恐い顔してるけど……」

おお、いけないな。子供が心配している。ここはとりあえず何か言わないと……

「嗚呼、御免ね。今、お兄ちゃんは真剣に考え事で考えてたの。だから何か有ったとかそういう訳じゃないし、病気でも無いから……心配する必要は無いよ」

笑顔を浮かべながら言う。しかし、子供は俺の瞳を見つめて、まだ心配そうな顔を浮かべている。本当に心配なのか……心配してくれる気持ちは有り難いが、俺は健全だから心配されても困るんだよな……次はどう答えれば良いのか全く解らない。小学生位の子供は難しいな。
俺にとってはちょびっと悲しい出来事だった。