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Re: 黒白の薔薇の幻想夜話 ( No.62 )
日時: 2009/11/02 14:55
名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: tPOVEwcZ)
参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573

幻想の円舞曲 〜3曲目  涙ノ蝶

これで処理の仕事は終わり

…………だけど、もう一つやることが残っている。

人間界にいる死神の手伝いの仕事。



この仕事は彼女達に任せるとしよう。

『瑠亜、瑠慰霧、仕事』

暗闇に声が木霊する。

すると深い霧の向こうから声が聞こえた。

「仕事ですか?」

「ふふっ……御仕事ですか……」

彼女達は僕達のお手伝い役の魔女の瑠亜と瑠慰霧。

瑠亜も瑠慰霧も頼りになるいい子。

『二人には死神の手伝い頼みたいんだけど……いいかな?』

白蓮がひょこっと顔を出す。

瑠慰霧と瑠亜は静かにうなずくと手をつないで呟いた。

「「幻想の神々よ、今此処に人間界への扉開きたり」」



「ピシッッ」


空間に亀裂が入った。

裂けた空間の中は深い闇でおおわれている。

『時間は向こうの夜が明けるまで』

それじゃあ……


『頼んだよ〜』

白蓮が二人に手を振る。

二人は闇の中へと消えていった。


続く