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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ≪宝探し屋≫の学園生活 ( No.12 )
- 日時: 2009/10/22 20:54
- 名前: 玄月 (ID: XTElXZMY)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12039
第4話『ノー! サー!』
…さて、授業も終わったし…帰るか。
「ねえ、舞桜君、刹那君…一緒に帰らない? …よかったら、寮に案内するよ」
蛍夜が、そう言って帰る準備をする。
舞桜は、笑いながら
「じゃあ…駄目。って言ったら?」
と聞いてみた。
すると…?
蛍夜はいつの間にか教室の隅にいた。
「…そうだよね…。僕なんかじゃ…ね…」
蛍夜がそう呟く。なんか、こっちまで悲しくなってくる。
舞桜は1分笑い転げ、蛍夜に
「冗談だよ冗談! 本気にするなよ。案内、よろしくな!」
と言って、頭をバシバシ叩く。
蛍夜はため息をつき、寮に案内してくれた。
——————————
「着いたよ。ここが男子寮。舞桜君と刹那君の部屋は…ここだよ」
蛍夜が、そう言って1つの木の戸を指さす。
戸には、『霧生刹那・神崎舞桜』と書いてある。
「…ありがとな。じゃあ、またあした」
舞桜は蛍夜にそう言って、笑いかける。
蛍夜は
「…ウン。あ…、後、旧校舎には行っちゃ駄目だ よ?」
と言って、帰ろうとする。
舞桜は、蛍夜の手首をつかみ
「なーんーでーだーよ! 俺、刹那と紅葉と蛍夜と一緒に探検に行こうって思ってたんだぞ!」
と言って、ブーブー文句を言っている。
蛍夜は、困った顔をして
「…君達には…、ううん。なんでもないよ」
と、何か言いかけて、自室まで走って行ってしまった。
俺は、舞桜と荷物を整理してから
「…舞桜、旧校舎…行くよな?」
と聞いてみた。
まぁ、聞かなくても答えなんてわかってるがな。
「ノー! サー!」
「…」
「…あ、間違った。イエスだイエス」
舞桜が、そう言ってケラケラ笑う。
…本当に大丈夫か? コイツ…。
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