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Re: ≪宝探し屋≫の学園生活 ( No.17 )
日時: 2009/10/24 19:11
名前: 玄月 (ID: jTvjGEcm)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12039

第6話『…じゃあ、神様に祈るね』


今は昼休み、んで…ここは屋上。

一体どうしてこんなとこにいるかと言うと…?

今夜、龍麻先生・蛍夜・紅葉と旧校舎の地下に行くことになったからだ。舞桜のせいで!

それで、その時の話をしている。

「…で、蛍夜は何か持ってく?」

俺がそう聞いてみると、蛍夜は

「…ウン、黒魔術の本とか…国語辞典とか…それで何とかなるかな?」

といった。

否、大丈夫でない…ハズ。だけど…。

何故蛍夜だと大丈夫と思ってしまえるのだろう。

俺は、紅葉に

「…紅葉は?」

と聞いてみた。

紅葉は、

「ウン、バスケットボール持っていく!」

と言っていた。

…大丈夫か? だけど、なんか…。

紅葉も大丈夫な気がする。

最後…は、龍麻先生か。

「龍麻先生はどうするんですか?」

「俺は…もちろん、素手だ」

この人が一番説得力があるな。

何でかわからんが、この人が一番…ってか、俺達より大丈夫な気がする。

…もう、これでいいや…。

「じゃ、解散ー!」

舞桜はそう言って、紅葉と一緒に教室へ走って行ってしまった。

…俺等はどうするかな…。

「…ねェ…、本当に本で大丈夫かな?」

蛍夜が俺のほうを向いてそう聞いてくる。

……どうだかな。

…そうだ!

「どうせなら1つ技みたいなの見せてくれない?」

俺は、蛍夜にそう聞いてみる。

蛍夜は、それを聞いて

「…じゃあ、神様に祈るね」

と言って、早口でわけのわからない言葉を発す。

…これ、本当に祈ってんのか? 本当は呪いとかじゃねェか? さっき、武器に黒魔術の本入れてたし。

そして、蛍夜が何かと言い終わった瞬間!

ヒュー…と空から何かが落ちてくる音がした。

俺達が上を見てみると…なんと、大きな石が落ちてきた!

そして…俺の頭にそれがぶつかる。

「だっ! 大丈夫!?」

蛍夜がそう言って、俺に駆け寄る。

俺は、ふらふらと歩きながら

「ウン…保健室行ってくる」

と答えた。

すると、蛍夜は

「だ、駄目だよ無理しちゃ! 僕が運んでくよ!」

と言って、俺を担いで保健室まで走って行った。

…コイツ、以外と力もあるし…、本当に本が武器でも大丈夫かもな。

俺はそう思いながら、蛍夜に保健室まで運ばれた。