ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ≪宝探し屋≫の学園生活 ( No.23 )
- 日時: 2009/10/25 16:00
- 名前: 玄月 (ID: D9qyryxa)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12039
第8話『紅葉ちゃん、毎日紫連君を気絶させているようですが…?』
「じゃ、これで授業を終わります。ってことで…帰れ」
龍麻先生がそう言って、職員室へ歩いていく。
生徒は…、何もなかったように寮に帰る。
蛍夜は、俺と舞桜の方を見て
「…ねぇ、…一緒に帰らない? 旧校舎のこともあるし…さ」
と言って、首をかしげる。
舞桜は
「OK!! ってか、2人じゃ寂しいから一緒に寮まで帰ろう!」
と言って、にこにこと笑っている。
蛍夜は静かに微笑んで、俺と舞桜と一緒に教室を出た。
—————————
「…! あ、刹那君、舞桜君、蛍夜君!」
校庭のグランドで歩いていると、紅葉が俺達の名前を呼んで、俺たちに駆け寄ってきた。
その後ろには…手首を掴まれて無理矢理連れてこられたッぽい紫連がいた。
「…あ、刹那…さ…」
あ、紫連気絶した。復活すんのに5分ってとこだな。
「あ、刹那君…紫連君、君の名前呟いてたよ?」
紅葉がそう言って、紫連の顔を覗き込み…クレセント先生の名を呼ぶ。
それは、多分助けを求めてたんだろうな…。今気絶したし。
俺は
「…まぁ、昼に知り合った…」
と言っておいた。
後ろから、足音が聞こえてきたので、後ろをむいてみると…クレセント先生がこっちに来てた。
クレセント先生は、こっちに来て…紫連のかをお覗き込み
「あ〜…、これは、完全に気絶していますね。紅葉ちゃん、毎日紫連君気絶させているようですが…?」
と言って、紫連の額をポンポン叩く。
すると、紫連が起きた。
「…あ、あれ…? ここ…」
紫連は、そう呟きあたりをきょろきょろ見回す。
「…もしかして…」
「そのもしかしてですよ。また、貴方は気絶していたんです」
クレセント先生の言葉を聞き、紫連はまたか…と呟いて、深いため息をつく。
毎日こんな目に会ってるなんて…一般人も大変なもんだな。
紅葉は
「ねぇ! ところで…今日、旧校舎行くんだよね!?」
と言って、キラキラと言う音がつきそうな目でこちらを見ている。
ってか、行くって決定なのか? 行くけど…。
紫連は、それを聞いて
「…え!? 旧校舎に行くの? 駄目だよ…。旧校舎って、立ち入り禁止なんだよ?
旧校舎に一般生徒が入らないように、夜は守人がうろついてるらしいし…」
と言って、なんかオロオロしていた。
紅葉は、頬を膨らませて
「えー! 絶対絶対行くんだもん!」
と言っって、駄々をこねる。
蛍夜は、紅葉をなだめる。
そして、クレセント先生と紫連は…帰った。
「イヤ、今日は絶対行くし、そんな怒んなくていいから」
舞桜がそう言って、寮まで歩いていく。
…俺等も、準備があるし…早く帰るか。