ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ≪宝探し屋≫の学園生活 ( No.7 )
日時: 2009/10/21 19:39
名前: 玄月 (ID: 9nquTbLL)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12039

第2話『だッ…だれが…!』


やっと…着いた。

ここは東京にある、ある学園だ。

この…学園の地下に、『秘宝』があるらしい。

「あ、いたいた! おーい、君達、転校生2人組?」

黒髪の長身の男がこっちに走ってくる。

なんか…元気いいな…。

ってか、子供っぽそうだ!

「そうだけど、それがなに?」

舞桜が、そう聞く。

男は

「じゃあ、早速教室行くから」

と言って、俺と舞桜の手首をつかんで…すごい速さで走る。

…あァ…、なんか…気…遠い…。


————————————


「じゃ、今日は転校生を紹介します。ってなワケで…自己紹介どうぞ〜」

気が付いたら、俺は教室で舞桜と俺をここに連れてきた男がいた。

男がそう言ったので、俺は

「霧生…刹那」

とだけ言って、とりあえず…生徒を睨んでおいた。

「俺は、神崎舞桜! 仲良くしてくれると…いいな」

舞桜は、ほとんど脅しっぽくそう言った。

…1人の女子生徒だけは、楽しそうにしているが…ほかの生徒は、全然口を開こうとしない。

しかも、ほとんどの生徒が舞桜と目を合わせようとしない。

「…ハイ、ありがとうございました。俺は3-Aの担任の、緋勇龍麻。よろしくな」

担任の龍麻と言う男が、そう言い、俺と舞桜に笑いかける。

…神様みたいな笑顔…だな。でも、なんか…気が抜ける。

とりあえず…無視しておいた。

「じゃ、刹那君はあの眼鏡の暗そうな奴の隣。
 舞桜君は、茶髪のロングヘアの…さっきから騒いでるやつの隣な!」

…。

行っていいことと悪いことがあるぞ! 龍麻先生…。まあ、わかりやすいけど…。

そんな感じに、俺等は席について授業に取り組んだ。

—————————

今は昼休み。授業がやっと終わった…という感じだ。

「あ、の…、刹那君、舞桜君…」

俺の隣の席の男子生徒が話しかけてきた。

舞桜は

「何の用だ?」

と、笑顔で…でも、声のトーンを低くしていった。

何やってんだよ…コイツ。普通の生徒なら脅えてるぞ?

でも、眼鏡の男子生徒は…

「よかったら、学校案内するよ…? どうかな…」

と言って、少し首をかしげて見せる。

すると、ロングヘアの女子生徒が

「あ、ズルーイ! 私も案内する!」

といって、こっちに走ってくる。

ってか、案内するッテ決定したの?

まァ…いいか。

「ありがとう。眼鏡君」

「だッ…! だれが…!」

俺の言葉を聞き、眼鏡が怒る。

それを気にせず、ロングへアの女子生徒が

「…あ、自己紹介してなかったね。私は雨宮紅葉。この眼鏡君は、烏森蛍夜クン」

「だ…、なんで…!?」

蛍夜が、顔を真っ赤にして怒る。

「…まあ、いいでしょ? じゃあ、早速出発〜!」

紅葉がそう言うと、舞桜が走ってついて行き…蛍夜は2人を追いかける。

俺は…、廊下を走っている3人を追いかけて行った。