ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: −狂い時計− ( No.23 )
日時: 2009/10/26 18:02
名前: アナザー ◆z.nfKgkA$j (ID: 8e2lADcR)

第三話

「理・・・・・由・・・?」

「あぁ・・・」

「じゃぁなんなんですか?」

「私から言う」

「ニコル?」

「私はこの人と離れたくない・・・私は光の世界なんて行かなくていい・・・この人と一緒に居られれば・・・私はそれだけで幸せよ」

「っ・・・・」

「それは違います」

「え?」

「僕は違うと思います・・・」

「だって幸せなのよ!?なのに・・・なんで?・・・」

「あなたは死者だ。・・・死者は死者り世界へ行かなくてはいけない。」

「嘘よ!!嘘!」

「死者はここに居てはいけない」

「ニコ・・・ル?」

「やめて!!私はここにいたいの!!私は・・・私は・・・」

「けどっ!」

「ニコルッ!・・・」

「っ・・・・啓介さん?」

「行ってくれないか?」

「っ・・・・・・・・・・・」

「!?」

「な、なんで!?」

ビックリした顔をしている先生が愛した人。

「君は・・・君は死者なんだ・・・死んでしまったんだ・・・分かってくれないか」

「っ!」

「僕は・・・僕は君が大好きだった。だけど死んでしまった時・・・僕は僕は・・・」

「何?」

「行かないでと祈った・・・」

「じゃあ私はここにいてもいいでしょう?」

「だが・・・駄目なんだ・・・君には・・・君にはちゃんと行ってもらわなければ・・・いけないんだ。」