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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 暗闇に紅い薔薇が咲く ( No.7 )
- 日時: 2009/10/26 20:36
- 名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: 0Zj7Agn/)
- 参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573
4話 キッカケ
教室にて……
私の元に黒髪の少女が駆け寄ってくる。
「あっ薔薇園さん、一緒に理科室行きませんか?」
『あ……私は良いです、用事があって……』
「そう、ですか……じゃあまた今度」
今私に話しかけてきたのは若宮ちひろとかいう子。
優しい子で一人でいるといつも声をかけてくれる……。
本当にいい子だと思う。
一方その頃の燐獄と煉獄は……
「燐様ぁ—!!煉様ぁ—!!こっち向いてぇ———!!!」
熱狂的なファンの人たちに囲まれていました。
まぁいつものことだったりする。
……転校初日からこんな感じで……
『レン〜どうしよっかぁ』
燐獄は煉獄の顔を覗き込む。
『……逃げよう』
煉獄の頬を冷汗が伝い落ちる。
と、その瞬間、
「なにやってんのよ!!この屑!!」
『『『!!!』』』
不意に教室に響き渡る声。
声の主はこのクラスのリーダー、北条莱夢だった。
北条家は私達の通っている学園の理事をやっている家計らしい。
「とっとと行って来なさい!鈍間!」
「すっ……すいませんっ……」
なんと莱夢に怒鳴られているのは……
若宮ちひろだった。
『風恋……』
煉獄が私に小声で呼びかける。
『分かっていますって……』
今日の依頼は…この子から、かしら……?
続く
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