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Re: ◆薔薇月夜+Baradukiyo+◆ ( No.29 )
日時: 2009/10/28 21:39
名前: *:+.аоi.+:* ◆I4R7vnLM4w (ID: jYd9GNP4)

第2話  ◆誰◆



「お兄ちゃん・・・?」

「・・・・・・・・・・。」

「お兄ちゃん!!!」

「あっ・・!」

「お兄ちゃん大丈夫? 顔色悪いみたいだけど;」

「あぁ大丈夫。 なんともない。」


さっきアノ女の声が聞こえたような・・・



「ホント?・・・・・・・・・・。」

「うん。」

「でもヤッパ顔色悪いって; 水と体温計取ってくるよ」

「大丈夫だって;」

「一応熱計って。」

「ぅ・・・ うん。」


    バタン。

柚はそういって部屋から出て行った。

俺って・・・・  

兄貴失格だよなぁ・・・

妹に心配ばっかかけて・・・。

あぁ なんか眠くなってきた——・・・


「にぃちゃん・・・」

      「おにいちゃん・・・・・」


「お兄ちゃん!!!」

「ん・・・」

「お兄ちゃん大丈夫?」

「ぁ・・ゴメン; 柚が部屋から出てってから寝てた」

「はぃ。 体温計。」

「だから熱ないって;」

「一応計っててばッ!!」

「はぁ; 分かったよ。」


  ピピピピピ ピピピピピ・・・

「37.6・・・・」

「ぁ・・・  ぁはは・・・」

「ぁははじゃなーーーい!! 熱あんじゃない!! 熱ないって言ったのどの口だよッ!!」

「ぁはは・・・」

「もぅ; 薬取ってくる。 お母さんもお父さんも今日はいないんだからッ!!!」

「うん; ゴメン。」

「はぁ・・ まったく。」


また妹に怒られてしまった・・・

だって仕方ねーじゃん!!! 

好きで熱出してんじゃねーんだから!!!


  ガチャ。

「お兄ちゃーーん! はいお薬。」

「ん。 有り難う。」

「どういたしましてッw」


あーぁ。 こんなんじゃだめだよなぁー・・・

柚に・・  迷惑かけすぎ・・・。



   【オレがなんとかしてやろーか?】

「ぇ・・・・・・?」