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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ◆薔薇月夜+Baradukiyo+◆ ( No.9 )
- 日時: 2009/10/28 21:17
- 名前: *:+.аоi.+:* ◆I4R7vnLM4w (ID: jYd9GNP4)
第1話 ◆夢◆
『美月。 またソコに居たの?。』
サァァァァァァァァァァ——・・・・・
風が真っ赤な薔薇の海を揺らす
『そんなに薔薇ばかり見て楽しい?』
『天に・・・ 神に誓ったから。』
『まだそんなこと言ってるの?』
彼女はそう俺に呟く。
『こんな薔薇なんて・・・ 私は大嫌いよ。』
『・・・・・』
『あなたも。 この薔薇から消え——・・・』
『ここから出て行け。・・・・』
『え? 今なんて言ったの?』
『ここから出て行け!!』
『ぃゃょ。 イヤよぉぉ!!!!!!!!!』
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!
彼女の声とともに薔薇が次々に枯れていく。
『ぁ゛・・・・ ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!』
『これでいいのよ!!!! ぁははははははははは』
______________________________
「あッ・・・・!!!!!・・・・・・」
チクタクチクタク——・・・
「ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・ ゆめ・・・ か・・・・」
コノ夢をこの頃よく見る...
嫌な夢。
「アノ女・・・」
その時。
「お兄ちゃん・・・? どうしたの?」
「柚・・・・・ ゴメン起こした。」
「また・・・ 夢・・・・?」
「あぁ。 この頃よく見るんだよ。」
《薔薇なんて大嫌いよ。》
「ぇ?」
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