ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

青葉闇の夜 ( No.0 )
日時: 2009/10/28 18:39
名前: 山石 (ID: 0GqDOT6V)

   


 深い闇に葬られた真実に、光は当たらない———。



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[ 挨拶 ]
初めまして。この度当サイトで小説を書かせていただきます山石です。名前はそのままお読み下さい。
スレッドを立てる時に暫し悩みましたが、あくまでもシリアスだと思っているのでこちらに立てました。もしも読んでる最中で「これは別の板じゃないのか?」と疑問に思いましたら、遠慮なく言って下さると幸いです。
更新頻度は低いです。かなり遅いです。その代わり(になるかは分かりませんが)、しっかりと推敲して載せていきたいと思います。
他の方のご迷惑になりますので、誹謗・中傷とみなされるコメントは控えて下さい。初対面でのタメ口や顔文字・絵文字・小文字等の乱用も同様です。
在りえそうそうで在りえないお話を書くのが永遠の目標です。
また、この小説に登場する人物・団体・企業等は実在するものと一切関係がございません。

[ 目次 ]
一気読み >>0-
序章 >>1

   

青葉闇の夜 ( No.1 )
日時: 2009/10/28 18:38
名前: 山石 (ID: 0GqDOT6V)

序章 回想



 窓辺に足を掛ける君をぼんやりと見つめたまま、僕は立ち尽くしていた。
 さらさらの黒髪を風になびかせ、君は何故か哀しい表情を浮かべていた。

「あんたなら、きっと、分かってくれると思ったんだけどな」

 そのの言葉の意味が分からず、何も言えないまま、ただ君を見つめるしかなかった。
 君はもう一度目を細め、四角い空へと視線を戻し、小さくぽつりと呟いた。

「じゃあ、また。『あっち』でね」

 その瞬間、君は僕の視界から消え去った。
 今でも忘れることはない。
 そう、あの日、君は僕の目の前で死んだ。