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　第一章　幕開け

　ここは、太陽系から遠く離れた星、ヴァロア。
　この星には、大きく分けて三つの大陸がある。
　通称ヴァロア三大大陸と呼ばれる。
　一つは文明が発達した炎の国、ラファーロ。
　二つ目は豊かな水に恵まれた水の国、リーアス。
　そしてもう一つは自然と共に生きる緑の国、フィリアム。

　これまでそれぞれの大陸は関係を持っていなかった。
　いや、関係を持とうとはしなかった。お互いに無関心だったのである。

　しかし今、そんなヴァロアが変わろうとしている。

　ことの始まりはリーアスの発明からだった。
　リーアスが発明したのは奇跡の水。
　命を失ったものに一滴たらせば、再び息を吹き返すというものだった。
　死後三日以内にしか効かないが、相当なものである。
　そして、それがラファーロの耳に入り、
　欲望に駆られた者達が立ち上がる。



　ヴァロア世界大戦の……


　　　　　　　　　　幕開け__________