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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 暗闇に紅い薔薇が咲く *オリキャラ募集中* ( No.43 )
- 日時: 2009/11/03 20:26
- 名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: M8vlMd6.)
- 参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573
7話 憎シミ
暗い静かな闇の中……
緋願花は森の奥へと向かっていた。
『ふふっ……久しぶりに御姉様に会えるわね……』
赤い薔薇咲く森の奥………。
彼女は歩み続ける。
そうこうしているうち、緋願花は森の奥の開けた場所に辿り着いた。
そう……此処は風恋達の家。
玄関前で黒いロングコート姿になっていた風恋達が出迎えてくれた。
*風恋視点*
『緋願花……いつも悪いわね』
私は申し訳なさそうに緋願花に視線を向けた。
『ふふっ……いいんです……御姉様のお役に立てれば……じゃあ……コレを……』
緋願花は紅いスペードと小さい黄色いハートが描かれた黒い封筒を私に手渡した。
その封筒を覗き込んだ燐獄が溜息を零す。
『あぁ〜!!!!今回もリン達裏方ぁ〜??!! つまんなぁいよー!』
燐獄が愚痴をこぼしているが……煉獄はお構いなしに
『嫌ならリン一人で待ってれば?』
熱烈な嫌味を一発食らわせる……。
因みににこの封筒に描かれているトランプのスートは死神を指している。
赤いスペードは風恋、黄色いハートは燐獄と煉獄……という風になっていて小さい模様の方が裏方作業というわけだ。
燐獄と煉獄は双子だから二人で一つの扱いなわけ。
『では……御姉様……また会いましょう』
緋願花はそう言って微笑むと赤薔薇の花弁を残し、闇に消え去った。
ビリッ・・・…
私は黒い封筒の封を破いた。
中から出てきた薄い黒い紙。
白いへたくそな字で「北条 莱夢」と書かれている。
私はその紙をポケットに仕舞い込んだ。
……さぁ、今宵も依頼遂行のため……
死神と血の宴を始めましょう……。
続く
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