ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 暗闇に紅い薔薇が咲く *オリキャラ募集中* ( No.7 )
- 日時: 2009/11/02 17:04
- 名前: b'`*)ノ桜姫⌒゜* ◆hjAE94JkIU (ID: tPOVEwcZ)
- 参照: http://www.doumori.com/bbs_talk/show.php?kiji_id=332573
2話 理由
死神は普通は人間とは違う世界に住んでいるの。
……俗にいう魔界ってやつね。
そこには人間達のある依頼が運ばれてくるの。
恨みや憎しみ、復讐、憎悪の依頼が……。
その依頼を遂行して人の魂の回収をするのが私達死神の仕事なの。
なんか人間界では変な都市伝説とかにもなってるみたいだけど……
そんなのは私の知ったことじゃない。
私は人間界での仕事を任されていて、今此の町にいる。
……え?
人間界にいる死神は1人だけかですって?
いいえ、私以外にも人間界にはたくさんの死神がいるわよ。
たとえば………。
その時、静寂を破り、一人の少女が駆けてきた。
『風恋〜〜〜!!終わったぁ〜?』
この水色の髪の少女も実は死神。
名前は燐獄……この子も人間界での仕事を任されているの。
『リンも終わったよ〜☆レンは来てないの??』
燐獄はあたりをキョロキョロと見回す。
そんな燐獄の背後から声が響いた。
『此処にいるよ』
燐獄の背後から一人の少年が現れる。
燐獄と同じ水色の髪のこの少年は彼は煉獄。
燐獄の双子の弟だ。
……あんまり似てないけど。
『リンは五月蠅すぎるよ…近所迷惑って言葉知らないの?』
呆れたように溜息をつく煉獄。
『うっさい!レンにつべこべ言われたくないよ!』
燐獄は煉獄に向って叫ぶ。
この2人……仲が良いのか、悪いのか……
『『風恋?何?』』
……相変わらず息はぴったりね……
まぁ……もう今夜の仕事は終わったし……
何よりもうじき夜が明ける……
死神の魔力が強まるのは夜だ。
だから仕事は夜行うのが基本。
夜の方が目立たないしね。
『2人とも、早く家帰るわよ』
私はそういうと剣を構え呟いた。
『薔薇瞬風』
薔薇の花弁が舞い散り風が吹き荒んだ。
風恋の姿は闇に消えていた。
『うん、了解〜』
燐獄は頷くと鉄扇を背負い、人差し指を突き出して呟いた。
煉獄も人差し指を突き出しお互い向き合った。
『『獄閃火』』
金色の火が瞬いた。
その瞬間、二人の姿は闇の中へ消えた。
そして辺りは何もなかったようにまた静まりかえったのだった。
続く