ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

〜桔梗と椿の恋想い〜3 ( No.3 )
日時: 2009/10/31 08:03
名前: ナガ (ID: W0MEbhZQ)
参照: http://kikyou&tubaki/3

空を見ると、夕日が美しい。
月も、静かに浮かんでいる。

絵に描いたような月。
そろそろ秋か…と感じる。

こんな日に、俺は戦おうとしている…

恨みだけで。

でも、仕様が無いんだ。

もう、決断してしまったのだ。


取り返しのつかない、決断を。



「では、雅様はこちらでお休みください。
見張りの者をつけますので」

「分かった」

明日には、覚悟を決めなければならない。

俺は、長を殺すのだ。

眠りについて、しばらくすると、足音が大量に聞こえた。
目を開けると、もう、

誰もいなかった。

「……!?」
たき火の火が、木々に燃え移り、赤々と燃えている。
そして、一瞬のうちに火は森に広がる。

綺麗な光景で、目を奪われそうになったが、立って森の外へ逃げ出す。

裏切り者が、出たのだ。