ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ‡歪みの底の奥の奥‡ オリキャラ一応募集しています^^ ( No.4 )
- 日時: 2009/10/31 21:36
- 名前: 月 ◆lxf4V8U/eA (ID: COldU63y)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=12728
第二話 —黒い少年—
それから数時間後……
ウィィィィ……
機械音と共にモニターと扉が出て来た。
此処の管理人しか出来ない操作、らしい。
ただこれが来るのは、新しい罪人が来る時のみ……
と言う事は、また——————?
春「兄ちゃん……今度は誰だろうね??」
威「……さぁな」
ポソリと呟く春に俺はやや適当に促す。
と言うと、2〜3ヶ月前此処に他の人物が来たのだが精神障害を持っていたらしく3日で発狂死したのだ。
しかも最悪な事に未だそれを俺等がやったと思われている。
とんでもないとばっちりだ、と俺は思った。
軍人「おい!! さっさと入れ!!」
?「…………ッ」
金髪にでっぷりとした体型の軍人が怒鳴る。
そして入ってきたのは後ろに手錠と縄で固定され、足には錘、そして黒いジャージを来ていた。
歳は14〜15位だろう、となると中学生か……
軍人「ったく……おい!! お前等もコイツを見張っておけよ!! 同じ罪人同士な!! ハハハハハ!!」
嫌な奴だ。
笑いながら出て行く軍人を睨みつけながらそう思った。
そもそも、14、5の少年にこんな拘束は酷い物だ。
俺は軍人が出て行ったのを確認するとその少年に近づいた。
威「おい、大丈夫か? 俺は神崎 威風だ。」
少年の縄と錘を取り、とりあえず普通の状態にする。
少年はどうも、とお辞儀をした。
案外無口だけど温和そうな、不思議な感じだ……
双「オレは倉井 双士……上の奴らは黒い少年、と言ってる……」
威「お前も疑いをかけられたのか??」
唐突な俺の問いに驚きつつも双士は頷く。
やはり、最下は疑いだけの者になっている……恐ろしい。
双「……オレは学校に普通に登校していた時、学校全ての人間が殺されて……で、オレが疑われた……」
威「…………」
あまりの事に口が止まった。
いくらなんでも、こんな事まであったのか……
軍隊……否、上の者の圧力は此処までも来ているのか?
レ「……まぁ、ともかく私は双士君を信じる、此処にいる全員、無実だともね。」
春「そうそう、それは真実だもの……」
レインさんと春が頷きつつ言った。
俺もそうだな、と頷く。
双「…………ありがとうございます」
双士はまたお辞儀した。
結構……いや、凄い良い奴なんだろうか……
威「だけど、此処にいるだけじゃ変わらない……よな」
俺は溜息を着きながら言う。
全員、またも頷いた。
108日突破して、出られない事も確かだしな……
すると、春が唐突に言った。
春「例えば、脱走を計画する……とか?」