6二人は俺の顔をじっと見る。俺は真っ赤な宛先しか書いていない封筒を持ちながら二人を見る。三人の横を多くの人が通り過ぎる。もしかすると……「うざったいとは思うが、ちょっといいかな。」「————…え?」俺は二人を近くにあったカフェへと連れて行った。「なんですか?」「ここへ来てしかも会ったことのない人とこんな話をするのはあれだと思うが…」「ひょっとして————」「実験台………かな?」