ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 殺し屋・殺愛、此処に見参————。 ( No.13 )
日時: 2009/12/03 15:34
名前: 雛 ◆r2ORk.p0PA (ID: 6.Riuk1k)

三話:仲間


私が営んでいる殺し屋は、私一人で営業している訳じゃない。

ちゃんとした、店員がいる。

店員、って言い方もどうかと思うけど。

まぁ、いわゆる仲間ってやつかな。

琴吹や透恋も、仲間と言いたいところだけど、一応は敵な訳だし……。

「——やめ、殺愛っ!」

「えっ」

「ちょっとぉ。どうしたの、ぼーっとして」

考えに熱中しすぎて、呼ばれてるの、気付かなかった……。

今、私の事を呼んだのは、殺し屋の店員。

白坂悠綺だ。

此処では、逝姫という名前を使っているけど。

「ごめん……。ちょっと、考え事をね。……で、何?」

「最近、私、あんま此処来れてなかったし……。殺愛一人で仕事やらせちゃってたから……」

「なんだ。全然気にしてないから、大丈夫だよ」

「でもさぁ……。一応、ごめんね」

「謝らなくていいからさ。逝姫が来てるって事は、切死も、もうすぐ来るかな」

「ん……。多分ね」