ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 殺し屋・殺愛、此処に見参————。 ( No.19 )
日時: 2009/12/03 15:37
名前: 雛 ◆r2ORk.p0PA (ID: 6.Riuk1k)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12315

四話:殺し屋の力


「それじゃあ、作戦はこの前言った通りで宜しく」

今回のターゲット、皐織葉こと、伊月織零は事務所の控え室にいる。

控え室に入るには、まず入口を突破する必要がある。

「……まぁ、とにかく。切死は、依頼主の方、先行ってて」

「あいよ」

私がそう言うと、切死は屋根の上を飛び越えながら依頼主の元へ向かった。

「あのさぁ。入口を強行突破しなくても、殺愛の変装で、上手く誤魔化せるんじゃない?」

「この事務所は警備が厳しいの。持ち物までチェックされるから……」

「そっか。なら、仕方ない」

「いつも言ってるけど、なるべく人を殺さないようにね」

「うんっ」

逝姫は、私に笑顔を向けて頷いた。

……それでは、行きますか。

「行くよ、逝姫」

「了解」

私は、立っていた屋上から事務所の入口前に飛び降りた。