「君が、殺し屋……?」「見たら分かるでしょ。で、何処に呼んであるの? ターゲットは」「ここから、真っ直ぐ北の方向にある橋だよ……」「そう。じゃあ、先払いだから貴方の何かを頂戴」「え? 何かって?」「例えば、富とか、足とか」「なんだよ、それ……」修平は、オロオロとした様子で私を見た。「そうね。一番お勧めなのは、悲しい記憶とか、悲しい物とかかしら」「悲しい物……? じゃ、じゃあ、それでっ!」「分かった」微笑みながら、私は修平の頭に触れた。