ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: —夢と現実と正夢そして死  byミラー星—コメよろしくです! ( No.6 )
日時: 2009/11/17 14:01
名前: 闇音 ◆BcA2yefb/2 (ID: a4Z8mItP)

四話

「ただいま」

海斗は言った。だが玄関はシーンとしているだけ。

「おーい!」

そういいながら靴を脱ぎ、
さっきポストからとった郵便物を持ち、リビングへと向かう。


リビングには誰もいない。

リビングにあるのは、おそらく真実の勉強道具だろう。
筆箱の中身が床に散らばり、参考書や教科書なども散らばっていた。

そして、次女の麻衣の好きなゲームがおきっぱなしで、長男の亮太の携帯がひらいたまま、床においてあった。


そして台所に行くと、

「うわ。あぶな!」
台所の床には茶碗の破片が飛び散っていた。


いったいなんなんだ?

まるで不審者が来たかんじだ。

一応。と思い

二階にあがり、寝室、麻衣と真実の部屋、
亮太の部屋、二階のトイレ、
全ての部屋をはしから探した。

そして一階に戻り、トイレ、和室、
押入れ、風呂など一階も二階と同様、
はしから探した。
いちおう庭の倉庫も調べたりした。
が。


「いない……」

そしてもう一度リビングに戻り、
部屋を眺める。



すると、あることに気がついた。

「おかしいぞ??」

もし、泥棒だったら金めの物とかを盗む。
しかし、一切そんなものはなくなっていない。


そしてふっ、と目をやると、

さっき自分がとってきた新聞などの間に

黒い手紙が出ていることに気がついた。

すぐに手紙の封を切り、中身をみる。

すると、赤い文字でこんなことが書かれていた。


【鈴川 海斗様
 家族がいなくなったことにビックリしたでしょう。

 家族を返して欲しいですか?

 あ。それからあなたの会社関係の人3名と

 幼馴染の方も、貴方様の家族とご一緒です。

 返して欲しいですよね?

 そしたら、外に出て、

 目をつぶり、10秒間待っていてください。

 それだけでいいのです。

 家族と会いたければ、そうしてください。

 ちなみに、家族や会社関係の人や幼馴染の方は

 ご無事ですのでご安心を。

 それでは】

と書かれていた。


すぐに行動した。

玄関に行き、靴を履いて、

外に出て、目をつぶり心の中で10秒数えた。


































9……





10.........


10と唱えたと同時に何者かに

口を布で押さえられた。



海斗は目をあける暇も無く、

必死にはずそうとした。


しかし、力が強くて



そのまま




               気絶した。