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　二夜



翌日の朝、俺は朝7時に起きた。
いつもは7時半なのだが、
30分早く起きてしまった。
梨花の部屋を見てみる。

電気がついていて、カーテンが動いた。
窓の向こうには、梨花が眠そうな顔だった。

俺は手を振る。　あっちも振ってきた。
外は快晴だった。
またどうせ、今日も雨だろ・・・？


「あ、おはよう健人。お父さんもう行ったから」
「・・・はえーな、父さん」
「今日は早く行かないとダメらしいわ」
「・・・ふぅん　あ、姉貴は?」
「寝てるわ」

俺には4つ上の姉がいる。(専門学校通い）
今時の女で遊び人だが根が強い。
俺でも尊敬している、笑

「姉貴、おい姉貴。　おねぇ!!」
「・・・キモイからそれやめて」
「ご飯だから、学校いかねぇの?」
「行くから、あと5分ね」

俺は姉を蹴り、支度して学校へ向った。
いつも俺は、梨花と学校へ行っている。

「健人、今日は由紀姉起きれた?」
由紀姉とは、俺の姉貴だ。
「ムリでした」
「ふふ」

今日も1日うまくいけそうだ。
天気も晴れだ。



放課後—

「・・・雨だ」
「健人傘は〜？」
「ねえよ」
「俺も〜!でも愛実と一緒に帰るからい〜しっ!」
「あっそうですか」

静希はニヤニヤしながら俺の元から去っていった。
今日は委員会だ。
梨花は委員長で委員会だからいない。
・・・走って帰るか。

雨だ。
何だよ　天気予報
まじくそくらえ・・・

「健人、あんた帰ってきたの〜?」
「・・・なんで姉貴、早くね?」
「今日、夜友達と飲みに行くの〜」
「だからって・・・」


ドクドク・・・　ドクドク・・・
血が騒いでる
今度は何？　このドクドクは、俺の周りで悪いことが起こる証拠。
月1で起こる。
先月はこのドクドクの翌日、姉がスリにあった。

今度は何？

何なんだ・・・？