ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 〜ワンボーイ〜6話更新♪オリキャラ募集中♪ ( No.20 )
日時: 2009/12/04 21:29
名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)

♯7    帝国中学校崩壊

帝国中学校A棟 2階 2−1の教室

廊下は火の海。場所は二階という最悪な状態に追い込まれた6人。
「ど、どうすんのよ!!」
「やばいね・・・」
椎奈はパニック状態、残りの5人は案外冷静だった。
「とりあえず、廊下を駆け抜けて一階まで下りよう。階段はすぐそこだ。」
確かに。零原の言うとおり、廊下はこの教室の隣にある。
走れば2秒もかからないだろう。
「・・・・・行くか?」
「決断は早い方が良い。もう行こう。」
赤薔薇が男らしくそう言う。
優と敦志、零原に美保は行く気満々だ。
しかし、椎奈は腰をぬかし教室の窓側に縮こまっている。
「わ、わたし行かないよ!!この窓から逃げる!!」
椎奈はそう叫び、窓の淵ふちに立つ。
「お、おい!!やめろ!!」
敦志は急いで椎奈の足にしがみつき止めようとする。
「離して!!近づかないで・・・あっ・・・」

「あっ!!」

その声は全員重なる。
「え・・・?」
椎奈はバランスを崩し、敦志もそれにつられて窓の向こうへと姿を消した。
「敦志!!本庄!!」
優が窓に駆け寄ろうとしたその時。

ゴォォォォォォォォ!!!!!!

学校が謎の音を発しながら揺れる。
「じ、地震!?」
「おいおい・・・冗談だろ・・・・」
「も、もういや〜!!!」
美保は優の手を握りしめる。
「ぜ、全員固まれ!!」
零原がそう言うと、赤薔薇、優、美保は教室の中心に集まる。
「なにが起こっても絶対手を離すな!!」
地震はまだ続く。
揺れは徐々に大きくなる。
「きゃああああああ!!!!!!」
美保の悲鳴とともに、A棟の揺れがピタリと止まった。
その瞬間だった。


ボオォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!


まばゆい発光がA棟から出たと同時に、A棟の各階が大爆発を起こした。
ズゥゥゥン!!
A棟はボロボロと崩れ、帝国中学校はその場から姿を消した。