ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 〜*別世界の物語*〜 ( No.3 )
日時: 2009/11/12 17:44
名前: 爽雅 ◆g5PYh/Fz2M (ID: m7pepIKd)
参照: 雑談でもコメディ、二次小説、社会問題系などおりますので。

第一部 『平和』

第一話「進級」

春の平和な空の下。
光星中学校は入学式やらと、いろいろ忙しく動いていた。
茲も桂も人たちである。
茲と桂は中二にあがり、部活で、先輩になれたという嬉しさもあり、顔は輝いていた。
二人はちゃんと将来の夢がある。
桂は医者。茲は幼稚園の先生。
でも、それがちゃんとなれるかどうかはわからない。
それでも、二人は将来の夢に期待を膨らませていた。

入学式の一週間後。
生徒たちも落ち着いてきて、勉強も順調とはいえないがそこそこだった。
放課後、きょうは茲も桂も部活が無いため、一緒に帰ることにした。

「桂ー! 一緒にかえろっか!」

「おぅ」

二人は下駄箱まで行き、靴を取った。
そして外に出たとき、茲のクラスメイトの星名がきて(物語とは関係ありません)

「ヒューヒュー! カップルだぁー!」

などと星名の仲間も、そう冷やかしていた。
桂はすこし、顔を赤くして「うるせぇよ!」と言った。
茲も「やめてよっ!」と否定した。

星名たちもいなくなり、二人は歩き始めた。
春でもまだ風が寒い季節、茲は手をぎゅっと握り締め、桂はズボンに手を突っ込んだ。
そして、茲が切り出した。

「ねぇ、今度さ、私の家で勉強会しない? 二人で。 人呼んでもいいけど」

「ん? あ〜、いいよ。 いつにする?」

「じゃあね、……来週の土曜日どう? この日だったら、私的にちょうどいいし……。 部活、終わってから」

「う〜ん、まぁいいか。 じゃあ勉強道具持ってくるわ」

「了解! あ、私こっちの道だし、じゃっ」

「あぁ。 またな」

お互いニッコリ笑って、帰っていった。