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第5話


「ん・・・？」

「おぉ。レンやっと目が覚めたか。」

「部長？・・・」

「よく、帰ってきてくれたな。有り難う。」

「はい。」


部長は俺を鍛えてくれた人。

俺の親代わりにもなってくれた優しい人。


「あの・・・・」

「ん・・?　なんだ？」

「俺って何日ぐらい寝てたんですか？・・・」

「お前はまるまる2日寝てた。」

「そう、ですか・・・。」

「俺はこれからミッションに出る。　それでお前に１人紹介したい人がいる。入ってきなさい。」


そういって入ってきたのは少女だった。

淡い紫色をした瞳。

真っ黒な黒髪をツインテールで２つに結んでいる。


「レンと同い年だ。これからミッションでよく付き合うことになる。仲良くしてやってくれ。」

「はじめまして。」

「あ、はじめまして。」

「俺はもう出る。レンは十分に休め。ウリ、後を頼んだぞ。」

「はい。お任せください。」


そして部長は早歩きで俺の部屋から出て行ってしまった。


「あの、俺を長い間看ていてくれて有り難う。」

「いえ、お礼を言われるほどのことはしてないわ。」




それから６日後——・・・


部長はミッションに出て行ったまま・・・

帰っては来なかった・・・。