ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 金&罠*GAME ( No.10 )
日時: 2009/12/02 19:56
名前: 闇音 ◆BcA2yefb/2 (ID: a4Z8mItP)

二話

——キーンコーンカーンコーン


         *
放課後のチャイムがなった。

すると、山野がなにか持っていた。


「おい。なにもってるんだ?金か?」

「え?ううん。なんでもないよ」




        怪しい。

「見せてみろ」
山野から無理やり取る。

すると、黒い紙だった。

…。金じゃなかったか。

そう思って、返そうと思ったとき.....。


その紙にある文字が書いてあった。




           金。




俺は物凄く近くで見た。
金だ!金だ!

そして山野が言った。

「それは、今ね、はやっているゲームだよ」

「なんだこれ?」

赤い文字でこう書かれていた。

≪友情、愛、家族、命、金
 貴方はどれを選びますか?≫

それぞれ矢印が引っ張ってあった。

心理テストみたいに。

もちろん俺は金。

金は黄色の矢印だった。

≪貴方は金を手に入れ、少しあまりました。
 どうしますか?≫

 ←(赤)人々のために使う。  
 誰にも取られたくないから隠す(青)→

 青だな。

 ≪あなたは金が一番。
  自分のために、人が犠牲になってまでも生き延びようとするタイプ

 しかし、これはまだ実現できていない。
 実現したいけどできない。

 金に関する願い事は、何でもかなえます。

 ここにたどり着いた人は、こちらにお電話を。

 ℡002-21789-012≫


 金 ニ 関 ス ル 事 ナ ラ ナ ン デ モ ?


まじか?!


「おい山野!」

「な,なに?急に大声出さないでよー」

「このチラシちょっとくれ。」

「…。いいよ」

「本当か?」


「うん。僕いらないし。」


「ありがとな!!!」


もしかしたら俺ははじめて ありがとう と言ったかもしれない。


そして家にすぐに帰っていった。








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