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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: †*。______Bloody rose ( No.12 )
- 日時: 2009/11/21 11:14
- 名前: 架凛 ◆eLv4l0AA9E (ID: 81HzK4GC)
*Ⅱ+ 選ばれし者
ここはルージュの森の入り口である村。
「夢想村」という。
夢想村には、約六十人程の人々が暮らしている。
今、村の人口は徐々に減りつつあった。
それには、ルージュの森が関係している。
一年に一度、十五夜の日。
伝説の通り、月は赤く輝き、全てを赤く染める。
何百年も前からのことだ。
毎年一人、ルージュの森へ行くものが選ばれる。
それは、老若男女を問わず、ある年はよぼよぼのお爺さんだったり、
ある年は小さな子供だったりした。
選ばれ、森へ行った者達は、帰ってきた試しがない。
選ばれるのを恐れた者は村を出ていき、
選ばれることを誇りと思う者だけが村に残った。
今年もまた一人、その者が選ばれる。
男かもしれない、女かもしれない、老人かもしれない、子供かもしれない。
もちろんこれを読んでいるあなたと言う可能性もあるが……。
さあ、選ばれるのは……誰?
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