ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 列車は行く.......死という永遠に=七つの話=(宣伝OK ( No.12 )
日時: 2009/11/25 18:33
名前: 闇音 ◆BcA2yefb/2 (ID: a4Z8mItP)

四話「駅と手紙」

「やっほー。もうそろっているんだね!」
8人がそろっていた。
「よぉ。今ちょうど6:00だぜ」
と、学校の電子時計を見ながら雄大が言った。

「それじゃあ。早速はじめちゃいましょうかー!」
と私がテンションをあげながらいった。
みんなも目を輝かせながら、
はやく、はやくと思っているのだろう。
校庭の中心に集まって急いで手をつなごうとしていた。

一人を除いてだけどね。

「まじでやる気ー?やだよー」
とブツブツ言いながら瑠奈もきた。

「おーしやろうか!」
「ホラホラ、はやく!」
と雄大と健吾がいった。
とても楽しそうだ。

「よーし!じゃあみんな手をつないで!」
と私が言うと、みんなは手をつなぎ、

≪≪≪≪奇異苦誤地列車よ現れよ!≫≫≫≫

すると夕日でオレンジ色に光っていた校庭が

真っ白な光に包まれていった。

そしてとてもまぶしい光だったので

目も開けていられない。

みんなゆっくりと目を閉じ、

隣の人の手をつかむ。

離したら違う世界に連れて行かれるかも.....。


だから、手を離しちゃいけない。

そう皆がおもう。

するとさっきよりも凄く眩しい光になった。

それと同時に思いっきり

目を閉じ、手をさっきよりギュッと

    掴んだ————


          *


気がつけば、駅のホームにみんなが円をつくりながら手をつないでいた。

「ここは…え?嘘なに!」
最初に口を開いたのは私、
「いや、駅のホームだろ」
次に雄大

「わかっているわよそんなこと!」
と、瑠奈が言う。

駅のホームはシン。としていた。

人の気配は無い。

あれ?

おかしいところがある。

電車が通る場所はある、

しかし階段が無い。
地上に上がる階段が。

普通は階段がある場所には、コンクリートの壁。

そして後ろを振り向くと、広告などがあるはずだが、

灰色。コンクリート。

耳をすます、しかし電車がくる感じはない。

数分黙りながら8人はあたりを見回す。


すると次にしゃべったのは愛奈だった。

「みんなみて!こんな手紙が落ちていたわ。」

と、黒い封筒を見せる

すぐさま他の7人も愛奈のほうへと近づく。


《やぁ。ようこそ。奇異苦誤地列車へ。

 しかしまだここは列車ではない。

 列車に乗るにはいくつかの

『ミッション』をクリアしてもらう。

 最初のミッションはこちらさ。

 【迷路】

 普通の迷路じゃつまらない。

 ちゃんと色々な仕掛けをつけといた。

 まぁ詳しくは迷路についたら看板があるからみとくこと。

 では。がんばってください》


「なによこれ?」
瑠奈が言う。


手紙が落ちていた場所は駅のホームの左側の角。

その左側の壁をよーくみてみる。

すると





ひとつの赤い≪ボタン≫があった。

「ねぇ!これってなにかしら?」
私が7人に聞く。

「押してみればいいじゃねえかよ」
雄大が言う。

「アホ。罠だったらどうするんだ」
と雄大の答えにメガネを上げながら即答する裕。

「わかんないじゃん。怖いの?」
瑠奈が笑いながら言う。

人のこと言えないだろ.....。
と思っていると

「瑠奈。人のこと言えないでしょ?」
と笑いながら瑞希が言った。

同じ事を考えていたなんてなぁ。面白いな。


「とりあえずさぁ。押してみようよ」
愛奈が言う。

「賛成でーす」
「いいだろ」
「絶対大丈夫だろー」
「さんせー」
「いいでしょ!」
「OK。OK」
とみんなが手をあげ、
一人だけあげてない裕を一斉に見る。

7人の視界には裕しかうつっていない。
その目はたぶん、いや絶対、
「はやく手をあげろよ」「賛成しろよ」
という目。

しばらくみんなはずっとみていた。
そしてとうとう裕が
「わかったよ!わかったよ!」
としぶしぶ賛成した。

「じゃあ、いくよ?」

愛奈がボタンに指をのばす。

その手をみんなはみつめる。


そして











《カチッ》



8人しかいないシーンとした駅のホームに


ボタンを押す音が響いた.......。



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なんかながくなった!