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Re: 真実ノ詩〜死神ハ夜闇ニ笑ウ〜 ( No.16 )
日時: 2009/12/10 23:03
名前: 幸隆 (ID: pYUVIoar)

第三章〜運命ノ再会〜


1、「野望」


「・・・・そうか。あいつらは村に向かったか・・・」

暗いモニタールームに男が一人佇んでいる

男の顔は青白くいくつものモニターの光に照らされ不気味に浮かび上がっている

モニターには明日葉と聖矢の姿が映し出されている



「・・・そうか。上手くやったようだな」

『はい、もうすぐ村に着くころでしょう』

男は電話の相手は“林孝夫”だった

「わかった。では、お前は引き続き“任務”にあたってくれ」

『はい。分かりました。』

「じゃあな」



男はふぅ、と深呼吸をする

「ついに、この時が来たか・・・」

男は電話を切り、また別の携帯に電話をかける



「もしもし、ああ、私だ」

男は一息ついて電話の相手に告げる

「鹿羽村へ向かえ。そして風峰明日葉、聖矢に接触せよ。」



男は電話を切り、モニターに移る明日葉達を見つめる

「さて、ゲームの始まりだ」

男は怪しく笑みを浮かべた