ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: *。________Bloody rose ( No.4 )
日時: 2009/11/21 20:44
名前: (( `o*架凛 ◆eLv4l0AA9E (ID: 81HzK4GC)

 *。I 伝説

 「薔薇」

 それは、美しきもの__________

 少女はまさに薔薇のようであったと言う__________

 「綺麗な薔薇には棘がある」と言うけれど……

 それはどこまでも、どこまでも美しくあった。

 森の奥深くに住むと言われる少女。

 雪のように白い肌薔薇色の頬。

 彼女を知る者はいない。

 正確には”もう”いない。

 もちろんそこにいるあなたも彼女を知らない。

 どこからか噂を聞いた者は少女を探した。

 だがその者達は二度と、帰ってくることはなかった。


 「望月の夜。月赤く輝きて、全てを染める。

       その時扉は開かれ、薔薇咲き乱れん。

           少女、開かれし扉の向こうにて待つ」

 少女が住むと言われる[ルージュの森]にまつわる伝説だ。

 彼女の名を知る者はいない……。

 そして、人々は少女をただこう呼ぶ。





    「Rose」と_______________