ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 裏切り戦争 ( No.1 )
- 日時: 2009/11/22 00:02
- 名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)
どうして、国と国同士で戦争をしなければならないのだろうか…。どうして戦かなければならないとだろうか…。何故こんなに仲が悪いのだろう。
違う所に住み人だって、私たちは同じ人間じゃないか!私は、戦争も、戦うのも、嫌い。大っ嫌いだ!!
同じ人間なのだから、仲良くすればいいのに…
———第1話———『戦争の始まり』———
‐‐‐昭和24年‐‐‐
私たちの住む、ここ、紀伊(きい)国に、ある挑戦状が届いた。
紀伊国の皆共
私等、閼伽(あか)国は、紀伊国、城(しろ)国共に挑戦状を送る。是非とも、良い戦いもしたいと申したいのである。
期日は、
卯月四十九日(四月一九日)
に考えておる。良い戦いを頼もう。
閼伽国一同
この手紙から、この戦争が始まったのであった。
閼伽国というのは、紀伊国の隣の国だ。その閼伽国の隣には、城国がある。
閼伽国は、隣に挟まれている、紀伊国と城国に勝ち、国を占領してやろうと考えているのだった。
しかし、去年残酷な事に、紀伊国の隣にあった‘粟生,(あお)国が、閼伽告にやられ、土地を取られてしまったという…。そのくらい強い国なのだ。
「こんな闘いに、勝てんのがね…(勝てるのかね)」
ある、小柄な少年が言った。
「だって、御羅だ、二〇人しかおらねぇんだよ(20人しかいないんだよ)閼伽軍なんせ、四十一もおるん
勝てるわげねえべ…(勝てるわけないよ…)」
私等は、閼伽国、城国の事は、閼伽軍、城軍と呼んでいる。
「皆、元気出せや。まだ、負けたとは決まってねぇべや!(決まってないでしょ!)勝てっかも知んねべ!
(勝てるかもしれないでしょ!)」
「んだな…御羅、元気出た」
こうして、巳国(みこく・三国)の戦争が始まったのであった。
つづく
———第一話終わり———