ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 裏切り戦争 ( No.10 )
日時: 2009/11/22 00:08
名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)

何と!乃ノ寺たちは、あのチャラ男の曝露と同じ部屋になってしまった!!しかし、これから、ある嵐が来ることは、誰も気づかないのだった…。

—————第十話『大嵐の予感!?』——————

「うわっ…響羅と同じ部屋になったのは…よかったんだけど…よりによって、曝露…。何か怖そう…。」

乃ノ寺は、響羅に言った。
すると、響羅は、

「最悪だよね。曝露って…。あ、でも、曝露は全然怖くないよ。ただ、チャラチャラしてるだけ。」
と、響羅は言った。
さすが響羅だ。響羅は今まで、曝露と同じ城軍だったからな。

続けて響羅は言った。

「それよりさぁ〜…。あの、王門君って…かっこいいよねっ!乃ノ寺と同じ軍だったよね?」
と言った。

王門は、昔からかなりもてる。響羅が一目惚れするのは可笑しくない。

こうして話しているうちに、ある放送が流れた。

『皆さん、只今注意報が出されました。今日から3日間大嵐になるそうです。そんな危機ですが、早速明日から、新たなバトルが再開されます———。』

親方の声だ。この放送の主は、親方らしい。

「大嵐だってさ…そういえば、さっきから雨の音すごいよね。」
乃ノ寺はそう言って、窓の前に立ち、外の様子を眺めてた。

すると…

「すげぇー!雷がすげぇぞー!おもしれぇー!」
と曝露は言いながら、乃ノ寺の前の窓を思いっきり開けた。

開けたとたん、外からは、大粒の雨と、強い風が部屋に入ってきた。

「ちょ…!やめてよ。馬鹿っ!」

乃ノ寺は、曝露に言った。
外から入ってきた雨が、乃ノ寺の顔に突撃したからだ。

「うわっ、部屋ん中びしょびしょじゃん!!何してんのよ!曝露!!!」
響羅は、窓を閉めながら言った。

すると、再び親方の放送が鳴り始めた。

『…あ、先程の放送の続きですが、新たのバトルとは、それぞれの部屋の人で協力していくという、チームワークが試されます。内容は、部屋ごと違うので、ポストの中の手紙を読んでください。』

「協力とか、めんどいな。」
なる気なさそうに、曝露は言った。

早速、王門が手紙をとってきてくれた。

「手紙持ってきたぜぇ—。」

手紙の中味を見ると、こう書いてあった。

        赤軍2班様へ
あなた方は、黄軍3班と戦ってもらいます。
ルールは、簡単。班の人それぞれが、違う場所からスタートし、迷路していくゲームです。4人全員を見つけた時点の、時間が早かったほうが勝ちで、勝った方には、30ポイント差し上げます。電話で、連絡を取るのも良い事にしましょう。

との事だ。どうやら、迷路して競うらしい。

その時、とても大きい雷が鳴った。

《ゴロゴロゴロ…ドォォォン———》

こりゃ、何処かに落ちたような雷だ。

「今の雷ヤバかったね。絶対何処かに落ちたよね。」
乃ノ寺は言った。
王門は、
「何か、さっき、空之助の部屋に行ったんだけど、空之助が、この大嵐、明日はもっとヤバくなるらしいぜ。」
と言った。

さっきの雷のせいで、何だかやけに、外が騒がしくなってきた。響羅は、カーテンを開け、見てみたら…

な…なんと!青軍のやかたから煙が出ていた。

そのとたん、廊下から、ものすごいスピードで走ってくる音が聞こえた。

「たっ…大変だっ!!青軍のりょうが…雷落ちて、火事だ!!」

姫佐と、渚と、髑髏は言った。

それを聞いた王門たち4人は、姫佐たちと一緒に、青軍のりょうに向かっていったのだ…。

…一体、青軍は無事なのか…?それとも…。


                    つづく

—————————第十話終わり—————————