ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 裏切り戦争 ( No.11 )
- 日時: 2009/11/22 00:08
- 名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)
青軍のりょうに、雷が落ちてしまった…!そのせいで、青軍のりょうが火事になり…!?一体どうなるのか…!?
——————第十一話『恐ろしき夜』———————
急いで駆け付けてみると、もうその頃にはりょうがほとんど全焼していた。
「青軍の人は…青軍の人は、無事なんですか!?」
この言葉が多く聞こえた。
いくら敵だからといって、心配しないというわけでもない。何故かって?それは、昔の仲間がいるからさ。
その時、りょうの中から、大量の煙とともに、大勢の人が出てきた。青軍の人だ。
どうやら全員無事らしい。怪我人は多いがな。
「いってぇー!!!俺、足火傷した。」
と、小次郎が叫ぶ。とともに、龍の太郎が、
「俺…(ゴホゴホ…)大量の煙…(ゴッホン…)吸ったぞ…ぅ…」
辛そうに言った。
こっちで見ている、王門たちにも、この辛さが伝わってくるくらい、ものすごく辛いようだった。
「青軍以外の人は、今から、自分たちのりょうに戻るように—!!!直ちに、移動開始!!」
司会者がそう言った。
青軍の事が気になっていたが、仕方なく部屋へ戻るようにした。
曝露や髑髏は、舌打ちしながら、どうどうと部屋へ戻って行った。
‐‐‐‐‐‐‐部屋に戻り、11時‐‐‐‐‐‐‐
「あーあっ!ったくよぉー!!けちけちしやがって、この司会者の野郎が———。」
曝露は愚痴を言っていた。
それはもう、チャラ男らしい言い方だ。
乃ノ寺は、チラっと、外を見てみると、さっきよりも雨が酷い事になっている。青軍のように、何時雷が落ちても可笑しくない状態だ。
それを見た響羅は、
「きゃぁぁーっ!!怖いっ!!!は…早く寝よぉよっ、もう!!!」
小さな悲鳴を上げ、一番右側(廊下側)の布団に潜り込んでしまった。
「あぁっ!!!俺が一番はじだから左側(窓側)に寝るからな!」
と、曝露は言い、急いだように布団にもぐって行ったのだ。
残ったのは、間の二ヶ所。王門と乃ノ寺がどっちに寝るかだ。
「お…俺、曝露の隣嫌だから、こっちにする。」
王門は、響羅の隣に寝始めた。
残ったのは、曝露の隣。
乃ノ寺は、曝露の隣が嫌だったが、響羅の隣が、響羅の好きな王門にするために、譲ったのだ。
そして乃ノ寺も、布団の中に入った。………。
‐‐‐‐‐3時間後、2時‐‐‐‐‐
(ガラゴロゴロゴロ…ピシャァァァン!!!)
いきなり、大きな雷が鳴った。
この音で、4人全員が目を覚ました。
「嫌ぁっ…怖い…っ…助けてぇぇぇ———!!!」
いきなり響羅が泣き始めた。
「響羅!大丈夫?」
乃ノ寺は焦りながら言ったが、大丈夫そうに見えなかった。
「おい!そんだけで泣くなよ!雷なんて、楽しいじゃないかよ!!!はっはっは———!」
曝露は、大声で笑い始めた。
「おい曝露、やめろ。」
王門は、曝露を止めようとした。
「でも、この雨じゃ…もしかしたら…落ちるかもな」
王門は、静かに言った。
それはもう、暗い顔をして。
「や…そんなこと言わないでよ…王門…。」
乃ノ寺は、よれよれになりながら言った。
「も…もう…嫌だぁぁっ!!!」
響羅もますます泣きながら言った。
この雨は止むのか…!?それとも…雷が、落ちるのか…!?この嵐は、まだまだ続くのであった。
つづく
—————————第十一話終わり————————