ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 裏切り戦争 ( No.12 )
- 日時: 2009/11/22 00:09
- 名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)
嵐の夜、しかし明日は、黄軍とのバトルの日…。一体どうなる…!?
—————第十二話『次の日』—————
激しく降る雨、恐ろしくなる雷、冷たい風。この嵐の音が、夜中ずっと続いていた。
いつの間にか、皆眠ってしまった。
そして、次の日。一番最初に起きたのは、王門だった。
「ん…んん…。」
王門は、欠伸をしながら窓の外を見てみた。昨日の嵐のせいか、まだ荒らしは続いていた。
「これで今日は、戦えるのだろうか…。」
と王門は独り言を言った。
少し心配だったのだ。
すると、親方の放送がなり始めた。
《ピンポンパンポー——ン…》
『朝の7時になりました。そろそろ起床です。まだ起きていない人を全員起こしなさい。そして、今からの予定をお知らせします。9時から、早速バトルが始まります…———』
この放送で、響羅は起きた。
「…ん…?」
響羅は少し寝ボケているようだった。
王門は響羅に、
「おはよ」
と言った。
すると響羅は、少し照れた感じに、
「おはよぅ…」
と返した。
響羅の心の中は、ドキドキでいっぱいだった。
そして、親方の放送の続きが流れた。
『バトルの集合場所は、1・2班は、倉庫室。3・4班は…———。です。時間を守って下さい。これでお知らせを終わります。』
「俺達は、倉庫室か…って、あの2人まだ寝てるぜ」
王門は響羅に話しかけた。
「あ…うん…そうだね…。どうする?」
響羅は、顔を赤くして言った。
「俺が起こしてやるかぁー!!!」
王門はそう言い、曝露を起こしに取り掛かった。
「オラ———そろそろ時間だぞ———起きろ———!!!」
耳元でそう叫んだ。
すると…
曝露は、寝ぼけで王門をふっ飛ばし、寝ている乃ノ寺に投げつけた。
「いっ…いったぁっ…。」
乃ノ寺はこれで起きた。曝露も寝ぼけが覚めたようだった。
「ちょっと———!!!どぉしてくれんだよ!!!こんのぉ———馬鹿王門—————!!!!!」
乃ノ寺は、何があったのか分からなかったので、王門を攻めた。
「お…俺じゃなくて…曝露だ———!曝露が、俺を投げつけて…。」
王門は少し焦ったように言った。
と、話しているうちに時間はあっという間に過ぎた。
「あー!あと時間もう少ししかない!各自身支度!」
4人は急ぎながら身支度をした。
響羅は、好きな人王門を思って、髪の毛をセットした。
そして…いよいよ9時。
倉庫室へと移動した。
そこには、1班の姫佐、渚、髑髏、天光がいた。
そこに、司会者もいた。
「今から、一人ずつ地図を見て迷路して行ってもらいます。その間に仲間を見つける、というルールです」
司会者はそう言ったのだ。
どうやら、1班と2班はお題が同じらしい。
この嵐の中、黄軍に勝つことができるのだろうか…
しかし、この迷路には、とんでもない落とし穴が待ち受けているのである。
つづく
—————————第十二話終わり————————