ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 裏切り戦争 ( No.15 )
日時: 2009/11/22 00:10
名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)

心の傷を負ってしまった王門。この傷はかなり深いけど、無事治るのか…!?

—————第十五話『桃色の青春』—————

あれから1ヶ月。王門はあれから元気を取り戻したのだが、過去の話をすると、忘れたようなふりをするようになった。

何故かって?それは、過去の事を思い出したくないからだろう。王門だって過去の事を忘れたわけじゃないのさ。

でも、元気になって、皆は安心したのだ。

「あ〜っ!ほんっと、王門君が元気になってくれて良かったぁぁぁ〜!!!」

響羅は手を合わせながら言った。

それを見た乃ノ寺は、

「響羅は、本当に王門の事好きだね〜!今度、王門の写真上げよっかぁ〜!!!」
と言った。

「きゃぁぁ〜!!!ちょっと!そんないいって!!!」
響羅は照れながら言った。
「そんなこと言って〜!乃ノ寺なんて、好きな人いないの〜?もしかして…曝露…とか?」

「…え…?」

乃ノ寺は、『え』の一言しか言えなかった。
そう言えば、好きな人とか、そういうことを考えた事がなかったからだ。

「…うち…って…好きな人いるのかな…?」
と乃ノ寺は深刻そうに言った。

すると…

「響羅〜〜〜!!!雄介君の写真———ちょうだいっ!」
と叫ぶ、背の高い女子。

この子は、夏菜(なつな)。乃ノ寺と比べて、10センチぐらい背が高い女子。どうやら、響羅と同じ軍の
雄介(ゆうすけ)の事が好きらしい。

「あー。いいよ!いっぱいあげる!!!」
響羅は夏菜に言った。
すると乃ノ寺は、
「夏菜って、雄介君の事、好きなんだ—!!!」
と言った。
夏菜は騒ぎながら、
「だって、かっこいいじゃーん!!!」
と言った。

3人は騒いでいると、

「うっせーぞ!!!」
と、髑髏は言った。

すると、雄介が夏菜のところに行った。

「夏菜…髪の毛にごみ付いてる。」
と言って、夏菜の髪の毛についていたほこりを取ってくれたのだ。

夏菜は心の中で、幸せ気分でいっぱいだった。

「あ…ありがとう!」
顔を真っ赤にしてお礼を言った。

「うぁ———!!!夏菜、顔真っ赤っか———!!!猿のケツみてぇだぞぉぉ〜!!!」
と、まるで猿のような男子が言った。

「猿はおまえだろー」
夏菜は言い返した。

「夏菜だろーぉ、猿は—」
また、男子は言い返した。

「はいはいはい、喧嘩はやめましょう!」
この軍の軍長が言いだした。

夏菜と猿男子は、

「はぁ———い。」
と言った。

猿男子の名前は、猿男(さるお)。まさに猿っぽい名前だ。背が低く、ガキっぽい。

しっかり者の軍長は、涼二(りょうじ)。この赤軍の軍長に立候補した、頭良い男子。

夏菜、猿男、涼二の3人は、元粟生軍だ。

「分かればよろしいっ!」

涼二は夏菜と猿男に言った。

その時、違う所ではある事件が起こっていた。

「おい、御前。読書ばっかりしてんじゃねぇよ。」
「御前、ヲタクか?」
曝露と髑髏が、三つ編み女子に言った。

この三つ編み女子は、三亜美(みあみ)。よく、曝露や髑髏に色々言われている。三亜美だけでなく、茉莉(まつり)も色々言われているのだ。

しかし、この様子を見て、誰も止めようとはしなかったのだ。


                     つづく

——————————第十五話終わり———————