ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 裏切り戦争 ( No.18 )
- 日時: 2009/11/22 00:11
- 名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)
14人で、何ができるというのだ…。この人数で他の軍と戦ったら一発で終わるに違いない。黄軍なんせ、まだ、22人もいる。早く元気になってほしい!そう願う事しかできなかったのだ。
—————第十八話『突然の手紙』—————
そして、戦いが起こらないように念じていた赤軍だったが、また新たなる指令が出たのであった。
「親方〜!!!こんな手紙が、ポストの中に…!!!」
坂野介が、手紙を振りながら走ってきた。
この様子を見た皆は、冷や汗をかき唾をごくりと飲んだ。
手紙の中の内容を親方が読んでみた。こんな事が書いてあったのだ。
『赤軍の諸君へ』
『この頃、インフルエンザが流行し、あなた方のお仲間も11人苦しんでいるところです。その11人を助けるには、薬草が必要なのです。その薬草がなければ、命はもう…助かりません…。———』
親方は、手紙を読むのを途中でやめた。
「…その薬草がないと…命は…助からないんだって………。」
手紙を持っている手が、微かに震えていた。
「その薬草は…何処にあるの!?」
渚は親方に聞いた。
「えっと…手紙の続き読んでみるよ。」
『———薬草は、3か所にあり、海の底に生える薬草は熱を低める力。山の頂上に生える薬草は痛みを止める力。残りの一つは、何処に生えているかは誰も分かりません。薬草が1つでも見つからなかったら命はもうありません。全種類見つけてください。』
「…っだってよ。」
それを聞いた曝露は、
「はぁ?何処に生えているか分からねぇって…見つけらんねぇやん!!!」
と激怒し始めた。
すると香奈は、
「海の底とか…山の頂上とか…危険じゃん!うち無理だし。そんな所行けないよ…。」
そう言いながらしゃがみ込んだ。
「薬草、早く探さないと命が危ないよね…急がないと!!皆協力して頑張ろうよ…。」
涼二はそう言い、荷物をまとめるために部屋に戻って行った。
その時、里井華は、窓の外に見える海を見ながら思いついたのだ。
「そうだ!!!船だよ!!!ちょうどこの近くに海があるでしょ?そこから船に乗って行けばいいんだよ!!!」
「そっか!丁度そこで海の薬草がとれるし、船を使って海を渡れば、山にもたどり着くしね。」
続けて、渚が言った。
そのアイディアを元に、皆は明日に出発する、薬草探しのための荷物をまとめた。
大きいリュックサック。大量の食べ物や飲み物。
皆はそれぞれ、自由に荷物をまとめた。
そして、いよいよ14人の戦いが始まるのであった。
————————第十八話終わり—————————