ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 裏切り戦争 ( No.19 )
日時: 2009/11/22 00:11
名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)

そして次の日。今日から一週間、14人の厳しい戦争(戦い)が幕を開けた。

—————第十九話『14人戦争』—————

朝6時。目覚まし時計とともに、14人は目を覚ました。いよいよ今日が、戦いの始まる日。そう、14人戦争の初日だ。

「おはよう。」

この言葉から、14人戦争の始まりの幕が開けたのだ。

昇降口に集まった赤軍は全員で14人。親方は最後の最後に人数確認をした。

「はいっ!ピッタリ14人います!」

早速船に乗り出そうとした。

皆の姿は、大きな荷物を抱えているところがとても印象的だった。

それに、今は秋だが、冬に近い秋だ。この前も雪が降ったからな。朝はやけに寒い。皆は厚着だ。

親方と涼二は、赤軍の軍長として、計画を立てていたところだった。

「この3つの薬草を、どうやって探したらいいんだろうか…。全員で1つを探してから、また全員で1つ探す方法は…時間がかかりそうだよな。」

親方は深くうなった。

それに対して涼二は、
「やっぱり…グループで探した方が早いと思うな。」
と言った。

それに納得した親方は、
「そうか!例えば、海の薬草は、2人のグループを2つ。山の薬草は、2人のグループをそれぞれ2つ。残った薬草は、3人のグループを2つ。」
と言った。

この作戦を、皆に伝えるために、全員を呼び出した。

「今から作戦を言うから、ちょっと皆集まって〜!」

大声で叫んだ。

すると、皆は眠そうにしながら、フラフラと歩いてやってきた。
皆は寝不足で今まで寝ていたらしい。

そして、作戦を皆に言うと、皆納得して大賛成だった

「では早速、グループを決めるので、くじを引いてください。」
涼二はそう言い、立方形の箱を出した。
「この中に、‘海,‘山,‘街,それに数字が書いてあるので、同じだった人とグループになって下さい」

「え〜私、海は嫌っ。だって泳げないもん!」
「俺は山が嫌だ。虫が居そう。。。」

「はいはい!文句言わない!!!さっさとくじを引いて」
しっかり者の渚は言った。

いっせーのーせっ!の声とともにくじを引いた。
結果は…

海1が、親方、天光。
海2が、三亜美、雄介
山1が、渚、茉莉
山2が、里井架、涼二
街1が、乃ノ寺、坂野介、曝露
街2が、香奈、百合(ゆり)、紫苑(しおん)

という、バラバラな結果になってしまった。

「え———!!!俺、三亜美となんて嫌だ———。」
雄介は天光に怒鳴った。
「いや…俺に言われても…。」
困るように天光は言い返す…。

「やったー!!!うちら女子3人だよー!紫苑〜百合〜」
美香は嬉しそうに言う。

「えー。うち女子一人じゃん〜!!!嫌ぁぁぁー」
乃ノ寺は海に向かって叫ぶ。

それぞれ、良かったところと良くなかったところのグループがあったが、時間もないので、このグループで行くことにした。

「では、早速、薬草探しを開始します。山のグループは、もう山についたので準備してください。」

山のグループは、大きな荷物を抱え、船を降りた。

「じゃ、頑張ってくるよ〜!!!」

と手を振り、山を登り始めたのだった。

船は街の方へ向かい、何も見えなかった海が、遠くの方に街が見えてきた。

船はどんどんと進んでゆく…。

「よし、そろそろ街グループは荷物準備した方がいいね。」
そう言い、荷物をまとめた。

あっという間に船は街に着いていた。

「それじゃぁ!行ってきまっす!!!」

さっきと同じように手を振り、船は街グループを街においた後、海の中心部へ向かっていった。

船に残ったのは、たったの4人。

とても静かだった。

何時もなら25人居るはずなのに、どんどん人が減っていった。さっきまでは14人だったのにな…。

「うっし!!!皆のためにも、頑張るかぁっ〜!!!気合い入れていこうぜ!!!」
静かな船は、親方のこの声により、少し賑わってきた。

「そうだな!山と街の方は、もう始まってるんだ。海の中心部に着く間、海の薬草の事について調べていようぜ!!!」
天光はそう言った。



3か所バラバラになった14人。これから一体どうなるのか…!?無事に薬草を見つける事が出来るのか…!?


—————————第十九話終わり————————