ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 裏切り戦争 ( No.2 )
日時: 2009/11/22 00:02
名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)

そして…卯月四十九日…。すると、ある情報が耳にはいった。

「親方ー大変だ———!!!」

ある、坊ちゃんが言った。

——————第二話『閼伽軍との決着』——————

親方とは、紀伊国のしっかり者で、リーダー的存在の人だ。

「大変ですー。閼伽軍が、城軍の土地に攻めに行ったんだどー」

「なぁにー!?城軍に攻めただとぉ?よぅし!御羅だも、城軍の土地にしつどーじゃぁー!!!」

親方がそう言うと、
「おぉぉぉぉぉぉぉぉ—————!!!!!」
皆が一斉に城国へ突撃した。

‐‐‐‐‐その頃の閼伽軍‐‐‐‐‐

「皆の者—!城軍に、攻めるんじゃぁー!」
「おぉぉぉぉぉぉ———————————————!!!」
とても勢いがあった。かなりの強さを感じる。

そして、人数の少ない城軍は、あっという間に、閼伽軍にやられた。これはもう、残酷な事に…。

すると、やっと紀伊軍が閼伽軍の前に現れた。

「これ、全部お前らがやったのが?なんと…残酷な事に…。」

親方は、城軍を見ながら言った。

紀伊軍は、あまり城軍の事は嫌っていないのだ。

「城軍なんせ、屁でもねぇ連中じゃった…。お前等は、私等に勝てるのかねぇ〜」

閼伽軍は、自分達が強いだのように言った。

「何ぉいう!城軍なんせ、おれだの方がつぇぇんだ!調子こぐな!!!」

親方と、龍ノ太朗(りゅうのたろう)が言った。

そう言い、おなご(女子)やろこ(男子)別々の戦争が始まった。

‐‐‐‐‐‐‐女子‐‐‐‐‐‐‐

「お羅だが勝つんだー!!!」

二軍とも、気合が入っていた。
蹴りあい、突っつきあい…。あるところには、髪を引っ張っておった奴等もいた。

次々に皆倒されてゆく…。

‐‐‐‐‐‐‐男子‐‐‐‐‐‐‐

そんな時、男子の方では、もう決着がついていた。
結果は、圧倒的に、閼伽軍の勝ちだった。
紀伊軍のやろこは、もうくたくたになって、地べたに
倒れこんでいた。

「後は…任せた…。」

空之助(くうのすけ)がこの言葉を最後に言って、
そのまま目を閉じた。

‐‐‐‐‐‐‐女子‐‐‐‐‐‐‐

女子ではいつの間にか、一〇対四までに追い詰められていた。もう、ここまでか、と思いきや、まだまだ
負けられなかった。

残った四人の、姫佐(ひめさ)蒼知(そうち)乃ノ侍(ののじ)安地(あんじ)は、必死に一〇人に懸った。

そして、結果は、四人で一〇人を倒しきったのだ。

しかし、男子は閼伽軍。女子は紀伊軍の勝利で、引分けだったのだ。

紀伊軍の頭の黄色いハチマキは、汗でびしょびしょだった。もちろん、閼伽軍の赤いハチマキもな。

結局、決着はつかなかったが、紀伊国に戻っても、まぶたから忘れられない光景がある。
それは、
閼伽軍にやられた、城軍の姿だ。

そう…あの恐ろしさを知った紀伊軍は、赤いハチマキを見ると、恐ろしくてしょうもなかったのだ。

                     つづく

        —————第二話終わり—————