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Re: 裏切り戦争 ( No.3 )
日時: 2009/11/22 00:03
名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)

閼伽軍との決着はつかなかった、が、次は、仲間同士の争いになるのだった…。そう、この時、仲間との絆にひびが入って来たのだった。

—————第三話『次の戦争』—————

「残念だったなー。もう少しでかってだっけのにな。」

親方は、残念そうに皆に言いかけた。

「でも親方、おら、頑張ったんだぞ。やろこ羅が負けたがらだろ。」
蒼知が言った。それはもう、機嫌悪そうにな。

「んだんだー!御等も頑張ったぞ。やろこのせいだ!まげだのは!(負けたのは!)」
安地も蒼知と一緒に言った。

「まぁ、皆頑張ったんだがら、しょうがねぇべ!(皆頑張ったのだから、しょうがないだろう!)」
親方は、男子を責めなかった。

紀伊軍の親方は、実は、女子。男子っぽい親方だが、
皆の事をしっかり分かってくれる人だ。

すると、皐月(さつき)が、
「ったく、やろこは、情けねぇなー!!!」
と、切れ始めた。

皐月は、紀伊軍一の怖い人だ。

男子の手当てをしていた、姫佐、乃ノ侍、香世(かよ)、コヨミは、

「そんな、やろこば、責めねくていいべや!」
と言った。

その言葉を聞いた、如月(きさらぎ)は、

「なぬ?お前等は、やろこ羅の仲間なのが?」
と言い出した。

これはまずいと思った親方は、
「これ!お前らやめんか!!!」
と言ったが、皆はやめなかった。

それから、言い争いが続いた。

いつの間にか、虎(とら)が暴れだした。
「うぎゃんぎゃん——————」
それに切れた姫佐は、
「虎うっせぇ!黙れ!!!」
と言った。

啓次郎(けいじろう)と、宋氏(そうし)は、
「そんなに、虎ば責めねくてもいいべ!!!」
と言った。それに、小次郎(こじろう)と波浮(はぶ)も同感で姫佐を責めた。

「皆して、姫佐ばいうなずー!」
親方もかんかんに怒りだした。

「何だずよー!親方は、姫佐たちの味方なのか!?」
琥珀は言った。
「あ…別そんなんじゃねぇくて…」

「まぁまぁ、落ち着くべ、琥珀。ね?」
空之助は言った。
「んだず、皆落ち着くべ!」
続けて、王門(おうもん)も言った。

「空之助!王門!御前等、御羅だに喧嘩売ってんのか?御羅だ、本気で言ってるんじゃぁぁ———!」
琥珀は言った。

「喧嘩なんて…売ってないけど…」
少し弱気に言った。
天光(てんこう)は、空之助たちを助ける感じに、
「こんなのバカバカしいぞ!!!」
と言った。

如月はそれを聞いていたらしく、
「お前等の方が、馬鹿馬鹿しいじゃぁぁぁ!!!」
と言った。

龍ノ太朗と坊ちゃんが、
「もう、やめにすっぺ!」
と言った。

すると…

「そうだな…。もうやめにすっか。」

と、如月たちは言った。

親方は少し安心したのだったが、

「御羅だで戦争して、決着付けるが!!!」
と、如月たちは言いだしたのであった。

                     つづく
    
    ———————第三話終わり———————