ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 裏切り戦争 ( No.6 )
- 日時: 2009/11/22 00:04
- 名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)
いよいよ、残り3人ずつとなった両軍。
勝つのは、粟生軍か…それとも、閼伽軍か…。
—————第六話『いざ!決着の時』—————
「御羅だが絶対に勝づんだー(俺達が絶対に勝つんだー)!!!」
王門はそう言うと、宗氏にかかって行った。
竹刀を宗氏に振り回したが、宗氏も竹刀でそれを止めた。
「な…なかなかやるな…宗氏。」
「王門こそ…なかなかの腕前…。」
そう言うと、宗氏は、王門の弁慶を思いきり蹴った。
「いっ…」
「王門も、これで終わりだな!はっははははは!」
宗氏は、王門が倒れたのを見て、笑いあげたのだ。
その様子を見た、空之助、天光は、
「王門!しっかりしろ!」
と言ったが、王門はピクとも動かない。
「全然動がね(動かない)って事は、もう、王門は終わったんだ!はっはっは!!!」
宗氏に続き、啓次郎も笑いあげた。虎も一緒にね。
「王門がしっかりしてけねど、御羅だ、何にも出来ねぇよ…。」
空之助と天光は、倒れている王門に囁いた。
「おねげぇだ…。目を覚ましてくれ…。」
その様子を見ていた、閼伽軍の三人は、馬鹿にするように笑っていた。
「はっはっは!もう二人じゃ、何もできないだろう!って事で、この勝負、御羅だの勝ちじゃ!」
宗氏がそう言うと、宗氏たちは、閼伽軍の仲間の所へ歩きだした。
その時!倒れて、もう目を覚まさないはずの王門がいきなり立ち出したのだ!そして、宗氏たち三人に、原子爆弾を投げつけた。
どどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ——————ん
思いきり爆発した。これは、原子爆弾だ。そこに居た、宗氏たちはもちろん。倒れている、閼伽軍の集団や粟生軍の集団、そして、投げつけた王門、全員が爆弾のせいでやられた。
「親方…結局この戦い引分けだったけど、御羅、最後に、閼伽軍ば倒せでよがった…。」
王門は、爆弾に遣られながらも目を閉じて、静かに言ったのであった。
昭和24年水無月四日、3日間に亘る裏切り戦争は、
両軍3人ずつ生き残っていたが、王門による原子爆弾で、6人ともやられてしまい、結果は引き分けとなったのであった…。
そして、その爆弾のせいで、皆バラバラに吹き飛ばされてしまったのであった…。
つづく
—————————第六話終わり—————————