ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 裏切り戦争 ( No.7 )
- 日時: 2009/11/22 00:06
- 名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)
ここは…何処だろう…。そして…あれから何年経ったのか…。あの戦争の恐ろしさは…忘れられない。
———————第七話『新しい世界』———————
‐‐‐平成21年‐‐‐
〈あの戦争の恐ろしさ、今でも覚えている。この手で竹刀を握りしめ、必死で戦ったな…〉
「う…ん…ん………ん?」
王門が目を覚ますと、そこは見知らず部屋だった。
「こ…ここは何処だ!?」
あたりを見回すと、そこには、親方や、姫佐や、乃ノ侍。空之助や、天光もいた。
その他に、親方たちが、紀伊軍の時の、閼伽軍の人や、城軍の人が何人か倒れていた。
どうやら皆、ただ眠っているだけのようだ。
「お…親方!起きろ!!!」
王門は必死に親方をさすった。
すると、親方は目を覚ました。
「ん…ん…。あ、王門!戦争…どっちが勝ったんだ!ってか、此処は…何処だ?」
親方は、王門の肩をつかみながら話した。
親方が起きるのにつれて、続けて、姫佐・乃ノ侍・空之助・天光も起きた。
「ん…ここは…?」
「皆!聞いてくれ!!!」
王門がいきなり声を出した。
「どうした?いきなり大声出して?」
天光が言った。
すると、
「戦争の事で、話したい事があるんだ。俺が、爆弾なんて投げたせいで、引分けになっちまったんだ!!!
っ本当に…ごめん…。」
王門が、謝ったのだ。
「んーん。王門は、よく頑張ったさ!見直した!」
親方は笑顔で答えた。
「うんうん。引き分けでもしょうがない。」
「そうそう。王門頑張ったもんな。」
「最後まで、頑張ってくれたもんね。」
「一番頑張ったのは、王門だな!」
皆が、王門を励ました。強い絆だ。
「皆…」
王門は、少し元気が出たみたいだ。
「へぇ〜君達、仲間同士で戦争してたのか?」
何処かの軍の人が聞いてきた。
「お…御前は…誰だ!!!」
親方は聞いた。
すると…
「そ…そんなに怖がんなよ!俺、元閼伽軍の坂野介(さかのすけ)だ!」
「でも、何故ここに居るの?しかも、今何年?」
姫佐は坂野介に聞くと、
「んー。何故俺らがここに居るかというとな…俺らは、今日から仲間だ!そして、前の仲間とは、的となる!意味分かるか?」
「つまり、閼伽軍、粟生軍、紀伊軍で、それぞれ三つに分かれて、新しい仲間になるって事だよ。それと、今は、平成21年だよ。あ、私、もと閼伽軍の、渚(なぎさ)よろしく!」
渚は親切に教えてくれた。
「え!?って事は、私たち、今日から…」
乃ノ侍は、驚いたように言った。
「うん。そう。な・か・ま!」
と、閼伽軍と城軍の人が、皆一緒に答えた。
「え…えぇぇぇぇぇぇぇ—————————!!!」
つづく
—————————第七話終わり—————————