ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 裏切り戦争 ( No.8 )
日時: 2009/11/22 00:06
名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)

な…仲間ってどういう事なんだ!?そして、今が、生成21年…って…つい最近まで…昭和24年だった…はず…。

—————第八話『新軍登場!!!』—————

「えぇぇぇぇ———!?仲間が敵で、敵が仲間!?」

皆は、とても信じられないようだった。

するとそこへ、ある少年が、ドアから急いで入って来た。その少年は、粟生軍のリーダ的存在の、涼二(りょうじ)という人だ。どうやら、この人も、親方たちと仲間らしい。

「皆!緊急だ!今から全員隣の部屋に移って!!!他の軍との、第一回交流会が始まるから!!!」

涼二は、焦っているようだった。そりゃ、緊急だからな。

「交流会って事は、他の奴等とも会うのか…。」

皆はこの気持ちでいっぱいだった。
久しぶりに皆に会うからなぁ。

親方、涼二を中心に、皆は隣の部屋に移った。

そこには、いろんな人がいた。何人いるのだろう…。
75人らしい。閼伽軍の人や、城軍の人、紀伊軍の人…大勢だ!

「でも、第一回交流会って…何するのかな?」
乃ノ侍は、姫佐に囁くと、
「確かに…何するのかね…。」
と答えた。

すると…

「えー皆様、お静かにして下さいー。」

司会者が前に出てきたとたん、賑わっていたこの部屋が一気に静かになった。

「今から…軍を決めたいと思います!」
司会者が言うと、

「軍!?」

と、皆は驚き、辺りをきょろきょろして、こそこそ話し始めた。

「軍って何!?」

司会者は、
「えー、皆さまお静かにー!ここ集まって来ていただいた皆様は、3チームに分けられていますので、それぞれ代表1名ずつ前に出て来て下さい。」
と言った。

話し合った結果、元紀伊軍の、‘親方’‘宗氏’‘小次郎’が前に出た。

宗氏たちの軍には、如月、安地、琥珀、虎、波浮、法助がいた。全員、閼伽軍だ。

小次郎たちの軍には、香世、コヨミ、皐月、蒼知、龍ノ太朗、坊ちゃんがいた。閼伽軍と粟生軍の混ざった軍だ。

そして、親方の軍は、全員粟生軍だ。

親方が、不機嫌そうな顔して、
「前に出てきたけど、何するんですかぁ?」
司会者に聞いた。

すると…

「ここにある箱の中にある紙を、1枚引いてもらいます。その紙に書いてあった軍になるという、ルールです。」
と、司会者は言った。

「は!?それで、軍が決まるのか!?」

皆はまた、騒ぎ始めた。

「えー、お静かにー。…この中に入っている紙に書いてあるのは、‘赤’‘青’‘黄’の3色です。」

いつの間にか、字も新しく変わっていた。
閼伽は赤。粟生は青。紀伊は黄。

親方は、宗氏と小次郎を軽くにらみながら、
「いっせーのーせーでとるんだぞ。」
と言った。

宗氏と小次郎は頷いた。

「いっせーのーせ!!!」

3人は同時に紙を引いた。

結果は…

「あ!俺ら、黄だってよ!!!」
宗氏は言った。
「こっちは、青だ!!!」
小次郎も続けて言った。

親方は、無言。なんと!親方が引いたのは、赤だったのだ。赤は、親方たちの嫌いな色だった。

親方は、王門達の所へ戻り、
「皆…ごめん…。赤…引いちゃった…。」
と言った。

すると、王門達は、ため息をついた。

「よりによって、赤かよ——————!!!!!」

そして大声で叫んだ。


                     つづく

—————————第八話終わり—————————