ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 裏切り戦争 ( No.9 )
- 日時: 2009/11/22 00:07
- 名前: 若月星輝 (ID: U0hMzT3c)
あ…赤…。軍決めで親方たちの軍が引いたのは、何と赤!!!よりによって…赤…。
—————第九話『うっかりの赤軍』—————
「よりによって、赤かよー…。」
皆は頭を抱えた。
「ごめんってば…。」
親方は、王門達に謝った。
「あら?赤、嫌なの?」
何も知らない渚が言った。
「うん。赤はね、敵の色だったから…ちょっとね…」
渚と仲良くなった、姫佐は答えた。
「えー…では、代表者以外は、自分たちのりょうへ戻って、各自することを行って下さい。」
と司会者は言った。
どうやら、三つのりょうがあるらしい。
親方たち、赤軍は、海側にあるりょう。
宗氏たち、黄軍は、山側にあるりょう。
小次郎たち、青軍は、街側にあるりょう。
さっそく、皆は移動した。
—————赤軍のりょう『ヒメサユリ』—————
「あー。明日、早起きしなきゃいけねぇんだぜー。」
「はー。マジかよー。メンドィ。」
チャラ男二人が言った。
このチャラ男は、元城軍と、元閼伽軍の奴だ。
城軍の方は、曝露(ばくろ)閼伽軍の方は、髑髏(どくろ)という名前だ。
すると…
「何か、あの二人って、チャラチャラしてるよねー。
あぁいう人、嫌だなぁ…。」
と、乃ノ侍に声をかけた人がいた。
「あ、うん。そうだね。うちもチャラ男は無理だなぁ。」
乃ノ侍はその女の子に言った。
「あ、うち、響羅(きょうら)っていうの〜。宜しくね〜!」
どうやら、この子は、響羅という人らしい。
見た目は大人しそうな人だが、根は、結構元気。
「うちは、乃ノ侍。宜しく。」
乃ノ侍も自己紹介をした。
「は———い!!!赤軍皆集合———!!!!!」
親方が大声を出し、皆を呼び始めた。
会議が終わり、帰って来たのだった。
「ったく…。うっせぇな!!!」
曝露がキレだした。
「はいはい。お静かに—。今から、部屋の割り当てを決めたいと思いますー!!!。」
「そんなん、好き勝手でいいだろー。」
髑髏も言いだした。
「好き勝手は駄目!ちゃんと、くじを引いて…。はいはい、みんな順番にならんで—…。」
皆は、親方の持っている箱に手を突っ込み、紙を取って行った。番号の書いてある紙だ。
「今とった紙には、1〜6までの数字が書いてある。
俺等は、全員で24人いるから、ひと部屋4人ずつだ。
男子女子、二人ずつね。」
女子は、
「えー…。男子と同じ部屋なんていやぁぁぁー!」
と騒ぎ始めた。
「紙に書いてあった番号の部屋に、今から行って下さい。ただし、番号は誰にも教えずに行って下さい。」
親方はそう言って、早速部屋へ行ってしまった。
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「男子2人、女子2人の部屋…かぁ〜。誰と同じ部屋になるのかなぁ〜。楽しみ!!!」
乃ノ侍はそう言いながら、長〜い廊下を歩いた。
「っと、ここか!2番の部屋!つまり、うちの暮らす部屋!…誰がいるのかなぁ…?仲良くなれるかな?」
そう思いながら、乃ノ侍はゆっくりドアを開けた。
すると…
「っつ!俺が、一番はじに寝るんだー!」
「いや、俺が先に言った事だし…俺だろ。」
2人の男子の声が飛んできた。
この男子は、王門と、曝露だ。
それに女子は、響羅だった。
「あ!よかった!乃ノ侍ちゃんかぁ〜!!!」
響羅は乃ノ侍に飛びついて来た。
「あ!響羅ちゃん!」
乃ノ侍も少し喜んだ。
しかし…
喜べないこともあったのだ。
それは、あの、チャラ男、曝露も同じ部屋という事だ。
「…うちら…運悪いね…。曝露と一緒の部屋だよ。」
乃ノ侍と響羅は、目を合わせて言った。
つづく
—————————第九話終わり—————————