ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 暗殺部隊 ( No.19 )
- 日時: 2009/12/02 00:43
- 名前: shout (ID: SUkZz.Kh)
引きずり込まれて約1分
ようやく止まった
俺は銃で射殺しようと思ったが、銃が何処のポケットにも入っていなかった
「クソッ」
と小さな声で呟いた
次の手段、撲殺
殴って殺そうと考えた
自分の拳には自信があった
その時、相手から声がかかってきた
「若者よ」
その時、俺は腹にパンチを喰らわせようとした
バシッ
・・・・
「中々のパンチじゃな。だが、こんなもんではわしを倒せまい」
拳に自信のあった俺がこのジジィにパンチを止められた。しかも簡単に・・・。
「お前、何者だ」
「わしの名は髑(ドク)。怪しい者ではない」
怪しい事ではないことを確信し、俺は聞いた
「ここから抜け出せないか?」
髑は俯いて答える
「ここからは一生抜けだせん」
俺は老い耄れの髑は適当にものを言っていると思っていた
「お主・・・。わしをただの老い耄れだと思ってもらっては困るぞ」
髑は今までの出来事を話してくれた
「わしは20年前・・・。ここ、第二倉庫に史上最強の暴力団がいるという話を聞きやってきた。わしは無謀にも一人で立ち向かった。そして、まんまとこの罠に引っ掛かったという事だ。脱出は何度も挑戦したが無理だった。そして、20年の時が過ぎた・・・ということだ」
「お前は一体何者なんだ」
「この第二倉庫の支配人だった人間だ。わしは10年海外で働いていた。その間に暴力団に乗っ取られたんだろう・・・」
「お前はこの第二倉庫で何をやっていたんだ」
この質問に髑は一時、固まった
・・・
少しの時間が空き、話し始めた
「この第二倉庫では不死身になれるという植物を作ろうと多人数で研究をしていた・・・。5年で一つだけ作り上げた。一つを作るのに大量の費用と大量の原料が必要だった。もっと量産させるべくその後海外に行き、そこにしかない不死身になれる植物を作り上げる希少な原料を10年育てていたというわけだ」
「その10年間、共に働いた一人の研究員共が裏切り、一つしか無いその不死身になれるという植物を食べ、そこを仕切ったというわけか」
「いや、研究員ではない・・・」
髑からは涙が溢れ語尾を引きずって
「わしの孫だ」