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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 暗殺部隊 ( No.25 )
- 日時: 2009/12/18 00:54
- 名前: shout (ID: SUkZz.Kh)
「あいつはお前の孫だったのか。しつけがなってないな」
髑が
「そうだ」
と蚊の鳴くような声で言うと
俺は髑を見つめ
「俺がお前の孫を殺していいか」
と「殺す」という重い言葉を軽く言った
髑は俯いた
数分沈黙が続いた
そして、髑の口が開いた
「孫を殺すのか・・・」
髑 唯一の孫———————
孫を殺せば一生会えなくなってしまう
が・・・
殺さぬと孫は罪の無い人間を殺し続ける
このままじゃ、本当の神に地獄に突き落とされる
「ああ、そうだが」
俺は言葉を返すとまた同じ質問をしてきた
「本当に殺すんだな・・・」
「不死身であろうと関係ない。爆弾で粉々にする」
髑の孫を殺す自信があるようだった
「奴の弱点を教える・・・。だが、条件がある・・・」
俺は髑の顔を見た
「奴」とは孫のことだ
髑は孫を敵と意識するようになっていた
「わしを殺せ」
髑の体全体にはすでに大量の汗。ボロボロの服の上に汗が滲んでいる
「任せておけ」
と言うと髑のポケットから何やら可笑しなものを俺に差し出した
「これはワクチンだ。あの植物を食べた奴の体は堅い・・・。が、このワクチンはどんな堅いものでも貫き通す。イモータルプラントワクチンというものだ。奴の体に刺せば簡単に死ぬ・・・」
俺はそのワクチンをポケットに入れた
「だったら、お前が殺(や)れば良かっただろう」
「お主に一回言ったはずだ。ここから一生抜け出せんと・・・」
髑はここから一生抜け出せないと言っている
「だがな、抜け道は何処かにあるだろう」
「どういう意味だ。20年間も脱出できる抜け道を探し続けたのにまだあるのか」
「いや、違う・・・」
髑が20年間抜け出せないのは何らかの理由があるらしいのだが・・・
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