ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 学校全体鬼ごっこ ( No.12 )
日時: 2009/12/08 20:18
名前: ザクロ ◆Bf2zaxttPA (ID: JNqhe2AA)

第四話

「それでは、五分でスタートだ。さぁ逃げなさい」

何これ・・・急すぎる・・・知らない。噂でしょ?

ざわざわ

「何これっ」「私・・・死にたくないよ」

とにかく・・・とにかく逃げなくちゃ!

バシンッ!

「男子!?」

「俺達はもぅ行くから!お前等も行くぞ」

「わかった」

私は最初に答えた。もちろん死にたくない。だからいく。私は行く

「愛子!私も行く」

「知恵」

「ごめんなさい・・・私・・・嘘ついたのね・・・けど知らなかったの!明日っていったけど今日だったなんて・・・知らなかったのよ」

「もぅ許してるよ・・知恵」

「愛子・・・」

「親友でしょ?・・・ほらっ!早くしないと逃げ遅れるわよ」

あと四分ぐらいで始まるんだ・・・このゲームはお遊びなんかじゃない。選択肢は二つしかない、生きるか死ぬかの命にかかわる事・・・

私はもちろん生きるを選択するわ!

ギュッ

「知恵?」

「怖いの・・・こぅしてないと愛子がどこかへ言ってしまう」

強く握られた私の手はゆっくりと暖かくなった・・・。

「いいよ」

「おい!佐野と安原!急げ」

「るいとたけるとけんと!」

「早く」

私はこのときなんとも思わなかった・・・私がどんなにこの人達を信じて・・・この人達が私を動かし生かせてくれる事を──────・・・