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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 学校全体鬼ごっこ ( No.28 )
- 日時: 2010/01/23 09:29
- 名前: りゅくと ◆Bf2zaxttPA (ID: JD5DDSYn)
第九話
「私・・・二階から四階にっ?」
皆は・・・皆はどこに?私一人なの?助けてっ誰か
「もぅ嫌」
ズルッという音がした・・・声の聞こえる方向に行くと女の子がいた
足を怪我していた。
「大丈夫!?」
「やっ」
女の子は私が近づくと大声を出し手を伸ばす。私が来るのが嫌なようだ
「もぅ・・・や、なの」
「ぇ」
「誰が誰なのかわかんない。もぅ皆信じられないっ」
「待って!」
「私が行くところには鬼なんていないよって皆が・・・私はここにすぐ来たわよ・・・怖かったもの」
「?」
「けどね。鬼はすぐ私がいる場所に現れた、なんで?って思った・・・同じ階にいた女の人がグシャッ!!殺された。私の目の前で」
「ま、まってよ。理解できな───」
その女の子はずっと話を続けた。私はやっと理解できるようになって来た時
「私は騙された・・・皆に。嫌われていた・・・皆に。これでも、皆の機嫌をとろうと必死になって掃除の代わりをやった。給食当番、飼育当番、宿題。」
「─────・・・」
「ぁ、ごめんなさい!私、今みんなの悪口言ってた。」
「いいの・・・」
私はその子に向かって怒鳴るような声で言った、
「あなたは悪いことをしてないよ。逆にいいことをしてるんだ。あなたは悪くない。名前を教えてもらえない?」
「ぁ・・・ぅん。ぅん!」
その子は喜んだ顔をした。私まで嬉しくなってきた・・・この子は六年三組の相川 美鈴ちゃん・・・話したことのない子だった
「じゃぁ」
あ、そうだ。さっきメールが
パコ
「六年二組 春風 みなほ・・・死亡!?」
私の目の前で死んだんだ。私はみなほや他の死んだ子のために1位になってやる。死なない。
ゲームはこれからよ。負けない!!
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