ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 青空兎【ソラウサギ】辛いコメお待ちしてます… ( No.43 )
日時: 2010/03/28 21:02
名前: 狂乱 (ID: M2SneLVI)

【11】
私は家に帰ると早速“彼”のノートを読んだ。

忘れっぽい“彼”が覚えていられるようにと、何でも書いておけるようにとあげたノート

すぐいなくなることがわかっていたからわざと薄くしたノート。

“彼”が最後まで持っていたノート。

そこにはノートの隅から隅まで文字が書かれていた。


買い足しするもの
レモネード スポンジケーキ

鈴々学園:白百合の学園 通う学校。
行き方は右の図参照。     →
リンクスは反抗期だ…。
黒百合と白百合は仲が悪い…。
×××がきれた。こわかった……————


私は思わず失笑したのとともに嬉しかった。

“彼”は私と同じようにみんなとの毎日が楽しくてしかたがなっかたみたいだ。

次のページをめくる…後ろから2枚目だ。

そこには破れた後があった。紙が4つ折にしてはさんである———


2年B組 黒百合 「  」
自称 勿忘草

ここに『黒百合 楓』を鈴々学園に入学することを義務づける。
上記のものの身の補償を望み 
はじまりの鐘を高らかに鳴らす
PS:リンクスごめん。


それは楓さんの入学書だった。“彼”の名前も書いてある…。一気に彼との思い出が鮮明によみがえってきた…。

私はキミという代名詞で呼んでいた。

キミを本名で呼んだ人はだれもいなかった。それは彼が忘れっぽくて名前をおぼえていなかったからだ。


最後のページをめくる…。

××× カリンさん 小淵くん そっちにいる人に
リンクスを探して。 
“こっちの温室”で待ってる。
るきちゃんとろきちゃんが維持してる…
時間がないって麻の葉さんがいってる…
はやくはやく。希八さんが怒ってるよ♪
早く来て。じゃないと上にいってしまう…


それは“彼”からの…キミからのメッセージだった。