ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 死神革命  >>オリキャラ募集中 ( No.14 )
日時: 2009/12/05 13:23
名前: ♪*月琉姫*♪ ◆NpejqFNEy. (ID: lerfPl9x)
参照: 持ち名『東京葉月』『ルルー』『神無月』『夢猫日和』ですけど… 多くねぇ。第一、この名前は苦労したんだ。変えすぎだよっ!

第四章 死神界へ

〜一二三目線〜

必要でも行きたくないよ。死神界にはちょっとした、コンプレックスを抱いて…
「行かない!」
「じゃ。仕方ない‥」
太郎兄ちゃんは私の手を掴んだ。
「多少、強引だが… 死神界へ解!」
私と太郎兄ちゃんの目の前にブラックホールが出来た。
「一二三。幽体化出来るか?」
「死神手帳を通さないと‥」
「そうか‥」
太郎兄ちゃんは深呼吸をした。そして、ブラッ… じゃなかった。死神界への入り口に飛び込んだ。途端に、私の体全体が拒否反応を起こし始めた。きっと、幽体化してなくて、生身の人間だから?
私は死神手帳を通さないと幽体化=死神化が出来ない。でも、今は手元には死神手帳がない。完全に孤立した状態だった。周りをみると、宇宙空間になっていた。それから、時が経つつれに体が拒否反応を起こしてくる。私は孤立状態の場所で幽体化をしようとする。
「一二三。大丈夫か?」
「… 大丈‥夫じゃない…」
私は必死に叫んだ。声を出すのが辛い。喉がひりひりしてきた。風邪を引いた時を思い出す。風邪は薬で治ったけど、今は薬では治らない。
「幽体化をしろ!」
「…‥ 出来ない‥から‥」
喉が痛くなりだしてきた。私は精神を集中した。幽体化しないと死にそうだ。
目をつぶった。
「太郎兄ちゃん。武器ある?」
「あるけど。何?」
「貸して‥」
「わかった」
私は太郎兄ちゃんの武器をもった。結構、重い。これは鎌だった。
そして、鎌を両手で持つ。

《聖なる死神よ 武器よ 力をくれたまえ》

鎌に念じた。途端に私は胸が苦しくなった。

続く

Re: 死神革命  >>オリキャラ募集中 ( No.15 )
日時: 2009/12/05 20:47
名前: ♪*月琉姫*♪ ◆NpejqFNEy. (ID: lerfPl9x)
参照: 持ち名『東京葉月』『ルルー』『神無月』『夢猫日和』ですけど… 多くねぇ。第一、この名前は苦労したんだ。変えすぎだよっ!

〜一二三目線〜

胸が苦しくなったのは一瞬だけで、すぐに楽になった。声を出すのが、楽になった。
「一二三… 良かった。これから、死神界で一番、階級が高い死神のとこに行くぞ!」
「な、何でよ」
「吉槻とはペアではなくなった。他のペアを紹介してもらうんだよ」
私は納得した。それで、今日の死神の仕事に吉槻としなかったのか。なるほど。
「よし。着いた」
着いたところは大豪邸で不気味な雰囲気に包まれていた。
「ツノキヤマさん。例の女の子を連れてきました」
『そうか‥ 腕試しっということで。これから、来る二人と戦ってもらうよ!』
はい? 戦ってもらう?
よく、わからないよ。私は完全な死神じゃない。99.9%は人間です。死神界のことも99.8%知らない。なのに、いきなり戦闘って何よ—
「ひぃちゃん。遊ぼっ」
この声って‥
「ひぃちゃん。死神だったんだ。私も死神だったんだよ!」
私の頭の中はパニック寸前だった。同じクラスの七瀬友深だった。私の初めての友達だった。
「ひぃちゃん。行くっよー」
「ゆ、友深。ス、ストップ〜」
頭が混乱してきた。友深は鉄球少女っと言う異名を持っていたんだっけ…
鉄球がものすごい勢いで飛んでくる。これって、友深の死神の能力だったの!
私はジャンプをして、避けたけど。鉄球に鎖を付けているから、友深は鎖を引っ張りながら、もう一つの鉄球を投げてくる。
こういう時の武器や能力を持っていないので、結構大変だ。私は鉄球から挟み撃ちになった。
これじゃあ。やられてしまう。私はもう一回、ジャンプした。そして、二つの鉄球にのっかり。鎖を片手で持ち、持ち上げる。
「友深。ごめん」
私は鎖を上に投げて、その辺にあった石を素早く投げた。友深の頬をかすった。血が流れている。そして、鎖をぐるぐる回す。結構、重い。でも、攻撃をしないといけないから、二つの鎖を右手で持つ。そして、左手で近くにあった木から葉っぱをとった。すごい勢いで友深の方に投げる。今度は右肩をかすった。
最後に鎖から手を離し、私は勢い良く飛び上がり、友深の頬にビンタをする。
そして、友深との戦闘は終わった。
「ひぃちゃん。強いね〜」
友深の方が強かったけど…。かなり、苦戦したけど。何とか、頭脳で勝った。
「ひぃちゃん。今度は天海琉鬼也くんだよ」
琉鬼也って… 同級生だ。同じクラスではないけど、家が近くて。三年生までは平気で遊んでいたけど、だんだん意識し始めてきて、遊ばなくなったんだな。
「一二三。ちーっす。俺、やる気ないんで…」
相変わらずだな。自由人=奔放人。
でも、琉鬼也も死神って事は他に同じ学校で同じ学年でいるのかな?
それに、琉鬼也の能力って何だろう?
「一二三。俺の能力が気になるだろ」
「うん」
「俺は相手の感情を動かすことができるんだよ。試しに友深でやってみようか」
琉鬼也は一瞬、友深を見た。そして、私の方を向いた。そしたら、友深は訳もなく泣き出した。
「こんな感じだ」
琉鬼也って、こんな能力を持っていたんだ。まさか、三年生の時から持っていたりして…

続く